「時間泥棒」になっていませんか?
フリーライター&イラストレーターの陽菜ひよ子です。
会社員にとって、仕事上でわからないことや悩みがあれば、社内の先輩や上司に相談するのはごく当たり前のことです。なぜなら、先輩や上司と自分は同じ「会社」という組織に属し「会社」に利益を上げさせて発展させるという同じ目的を持った「仲間」だから。
同じような感覚で、フリーランスの先輩に相談する人がいます。自分にわからないことがあって、目の前に詳しい人がいたら、教えてくれるのが当たり前だ、と言われればもっとものように聞こえます。
フリー同士は「仲間」なのか
同じ先輩でも、フリーランスの先輩は利益や目的を同じくする「仲間」ではありません。助け合う精神は必要ですが、お互いの利益を邪魔するライバルでもあるのです。
ライバルになぜ、無償で自分のノウハウを教えなくてはいけないのか?口には出さなくても、相手はそう思っているかもしれません。
もうひとつは、時間は無償でも無限でもないということ。自分の一方的な相談に乗ってもらうのは、相手の時間を奪っていることを自覚しなくてはいけません。
簡単に相談する人は、簡単に忘れる
わたし自身も実感するのは、人は「対価を払ったモノ」は大事にしますが「無償で手に入れたモノ」は雑に扱う傾向があります。
わたしの趣味は絵画鑑賞です。たまに招待されたりチケットをいただくことがあります。お仕事としてレビューするならもちろんキチンと見ますが、そうでない場合、大変申し訳ないのですが、自腹で行った時の方が自分の身になるなと感じます。見る真剣度が違うんです。
相談事も同じ。お金を払って受けた講座の講師が言ったことは忘れませんが、何となく相談した相手の言葉は忘れてしまう人が多いようです。もちろん無償のアドバイスも重く受け止めて、言われたことを実行する人もいますが、何度も同じことを相談する人も少なくありません。
苦労して得た経験は自分を裏切らない
何度も同じことを相談する人は「相談したこと」すら忘れていることもあります。苦労せず得た教訓は、なかなか身につきません。教訓が一番身につくのは「自分で経験したこと」なんですよね。
①から順に身につきます。まずは人に聞いて、自分で実践してみることが大事です。でもきっと、人に何度も相談する人は、①をまったくしていないのでしょう。
相談されてもキモの部分は答えない人もいるかもしれません。でも真摯に相手のことを考えて答える人もいます。
誠実な人ほど、2度目に聞かれるとがっかりします。2度は教えてくれないかもしれませんし、それどころか、何度も相談してくる人との付き合いはやめてしまうかもしれません。
そうならないように、わたしも人に気軽に相談していないか、ときどき自分の身を振り返ってみようと思います。
10/16(月)。先週の「ライターの仕事」タグの中で特にスキを集めたそうです!ありがとうございます!
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