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つい2,000文字書いてしまう体になる方法

フリーライター&イラストレーターの陽菜ひなひよ子です。

noteに書く文章の文字数って意識していますか?ブログなどWeb媒体に書く文章の最適文字数は2,000文字だというのが定説です。人が2~3分で読めるのが2,000文字なんだそうで。

逆に「2,000文字の記事は全く読まれていない」というデータもあるそうです。確かに「長文離れ」著しい昨今では、2,000文字は長すぎるのかもしれません。

わたしがnoteをはじめた2019年にはすでに、少し前まで最適とされた1000文字では長すぎ、500文字くらいでないと読まれないという説も飛び交っていました。500文字なんて「序文で終わる」ように感じますが、「長文が読まれない」傾向はさらに加速化していると思われます。


「長く」と「短く」、どちらが難しい?


わたしはひよっこのライターですが、たまに「わたしって天才!」と感じるときがあります(すみません)。それが「文字数」。媒体や記事によって書く文字数はだいたい決まっていますが、文字数で苦労したことがほとんどないのです。

わたしの連載で最短は1,300文字です。最初は紙媒体だったので文字数がシビアでした。しかしいつも、書きたいことをザザッと書くとちょうど文字数に収まるように書き終わるのです。

わたしは基本テープ起こしをせず、取材メモだけを元に記事を書きます。1,300文字はメモを見て考えながらで2~3時間で書き終わります。テープ起こしがあれば1時間くらいで書けるかもしれません。

ただ1,300文字ってかなり言葉を厳しく扱わないと内容が薄くなってしまうんです。多くの方が「長く書くのが大変」だと言いますが、わたしはむしろ「短く濃い記事を書くほうが大変」だと感じます。

Xの140文字でおもしろいことを書くのは難しいです。それができる人のことを「神!」と思うじゃないですか。

さて、前出の1,300文字の紙媒体がWebに移行することになりました。文字数の縛りがなくなり、自由に書いてみたら1,983文字!書くのに要した時間は、1,300文字とほとんど変わりません。

今まで1,300文字でも媒体の評価は悪くありませんでしたが、自分で読み返してみると、2,000文字のほうが、よりしっかりと骨太になったと感じます。


文字数がブレるのはどんなときか


noteに書いている記事も、だいたい1,800~2,200文字。ヤバい。2,000文字記事自動生産機みたいになっています。でも過不足なくちょうど書けたときって、だいたいこのくらいなんです。

わたしもこの文字数がブレるときはたまにあります。(文字数指定で書くときやあえて短文・長文にするときは除く)

それは以下のようなとき。

取材相手への忖度そんたくが働く
媒体の方向性がつかみきれていない
記事の着地点が定まっていない
④書くことの内容が整理できていない

①取材で相手への忖度そんたくが働く

「せっかく話してくれたのに書かないと悪いな」と感じると総じて文字数は長くなります。仕事ではほとんどありませんが、このnoteに書いたインタビュー記事の連載は、ほぼ1万文字越えに。

②媒体の方向性がつかみきれていない

媒体にとって必要な内容を精査できず、とりあえず書いておこうというとき。noteに書くときはこれはありませんね。

③記事の着地点が定まっていない

これについて書きたい!と書き始めたものの、結論が定まっていないと記事が迷子になります。

④書くことの内容が整理できていない

あれも書きたいこれも書きたいと情報が多すぎると、雑然とした記事になってしまいます。


2,000文字で書くためにこころがけていること


わたしは自動的に2,000文字で書いてしまう女ではありますが、そもそも記事を書くときに心がけていることがあります。

一番書きたいことを決め、ブレることは書かない
②書いていてうんざりするときは長すぎるので削る
③「前提」を何も知らない読者に説明は欠かさない
④内容に関して想定される疑問を検証する

①と②は長くし過ぎないために心がけていることで、③と④は長さを担保するために心がけていることです。

冒頭の「2,000文字が読まれない問題」は、薄い内容を引き延ばして「つまらない長文」となっているために起こるとも言われています。「おもしろい記事」であれば、2,000文字なんてあっという間に読めるんです。

「おもしろい記事」とは「笑える記事」ではありません。読者がに落ちる記事」であればよいのです。

読まれない記事は「読者目線」が足りていないと感じます。読者は書きたい内容に関して「何も知らないと」想定して、「どんな疑問を持つか?」を考えてみるとよいかもしれません。

読者にとって「親切な記事」を書けば、2,000文字はすぐにクリアできると思いますよ。

この文章もここまでで2,000文字!


おまけ ~絵日記の文字数


以前、正方形にイラストと文字を配置して描き込んでインスタに上げていました。これもたまに「下書きなしでこんなにピッタリ配置できるのはスゴイ」と編集さんや同業者から褒められることがあって。

自分では普通にやっていることなので「どうやっているのか」と聞かれても正直困るのですが。いつか「方法」を解説できたらいいなと思います。

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