つけまつげはいくつ盛りますか?
東京を去る直前、描いていたブログがプチブレイクした。
なんと、カリスマブロガーとして、テレビ出演(CSだけど)することになった。新宿にある収録スタジオに、お気に入りの自作帽子で向かう。
楽屋で浮きまくる私
マンガブロガーなんて私だけ。みんなかわいくって、おしゃれー。
そんな「おしゃれブロガー」って言われる人たちと、楽屋で顔を合わせて話す。「この帽子自分で作ったの」と言うと、みんな「ステキ」と一応は言ってくれる。
だけど、完全に私浮いてます状態で、全く会話がかみ合わない。
ずっと服やコスメの話が続くのだ。
「そのスカートかわいい」
「◎▲×(ブランド名)の◯◯限定イベントで買ったの」
「いいなぁ。◎▲×好き!今度イベントあったら教えて」
みたいな話が延々と。
服のブランドやコスメの新色の話なんかで、本当に数時間会話が持つものなんだー。私も着るものに興味がない訳ではない。けれど、ブランドには興味がないので、ブランドについて延々語られても返事ができない。
きっと、こういう人たちが世の中の多数派で「普通」なのだとはわかってる。私にとっては、本当に異星人のような方々に囲まれての収録だった。
種類は違っても、みんな何者かになりたい人たち
お化粧してるところ見たら、まつ毛片方につき、3つつけてる!!!
そんなにいらんだろ、と思ったけど、テレビ映りは、盛って盛って盛りまくったほうがいいらしい。だからみんな、目元は宝塚バリ。
ただでさえ目ちっこいのに、私、ダメじゃん。
でさ、テレビに向かって私の数倍ちゃんと喋れるし、スタイルもいいし。
やっぱみんな努力してる。えらいなぁと思う。収録スタジオには、ブロガーに混じって、タレントの卵だという人も数人紛れ込んでいた。
そりゃあ、本気だよね。みんな、何者かになりたい人ばかり。必死になるよね。楽屋では当たり障りのないことを話してるけど、自分が「普通」だなんて、誰も思ってない。
私の周りの人たちは、絵本や絵の話とか、帽子の話でいつまでも盛りあがれる人ばっかで、それって相当偏ってる。私にとっては「普通の人たち」だけど、むしろそっちのほうが少数派なのだろう。
きっと、何者かになるには、少数派であることを恐れてはいけないのだ。
それ以上に、少数派やマイノリティであることが「特別」だと思い上がってもいけないのだ、と思う。
テレビ収録の様子
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