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時代なんて気にせず「好きなことをした方がいい」理由

今日は珍しく、シンプルに絵の話。

時代はね、デジタルなんですよ、圧倒的に。

特に、締め切りがタイトで、サクッと終わらせたいような仕事なら当然、デジタルがいい。

最初からレイヤー分けされたり、背景が透過されていれば、修正だって楽だ。イマドキ「修正は1回につき別途料金いただきます(キリッ)」なんて言ったら、次はもうお声がかからない。

だから、iPadを買って、デジタルで描くようにした。それなりに評価はいただけている。

でも、でもね、やっぱりアナログの絵は楽しいのだ。

そう思って、展示に出したこの絵。名古屋めしの一覧。
しかも割とマイナー名古屋めしなので、解説は必須。

Twitterに上げたら、私のアカウントにしては反響があった。

いいねの数は3ケタだから大したことないけど、インプレッションの14万はうれしい。


そして・・・
やりたいことをやっていれば、ちゃんとそれが仕事になって返って来ることを、最近実感した。

2021年にインタビューがしたくて、noteでインタビュー記事を書きまくっていたら、気づけば仕事がほぼ全部インタビューに!


食べ物を書くのが好きで、全然仕事に結びつかなくても、根性で5年くらいずっと描き続けていたら、人気テレビ番組のアプリでお店レポを担当することになった。

アナログだけど、ほぼお任せで、細かい修正なんて入らない。ありがたい神のようなお仕事。

やっぱり、好きなことって、やるべきなんだよ。

「時代に合ってない」とか、「面倒だ」とか、いろいろ言い訳なんてせずに、逃げずに、続けるべきなんだよ。



なんて書くと、「それは才能がある人が言うのは簡単だけど」と言われたりするけど。


私には、才能なんてありませぬ。
何をやっても不器用なんです、昔から。


以下駄文、蛇足。

15年ほど前、帽子を作って販売していたことがある。趣味のつもりが、好きすぎて夢中で作るうちに、仕事になっていた。


針仕事は得意なわけじゃない。下手なくせに大好きなのだ。

さらにさかのぼり、20代の頃に通ったパッチワークの教室でのできごと。
私の座ってたテーブルの隅に仕上げのアイロンがあった。他の人たちは、次々に完成させてアイロンをかけに来る。

それなのに、結局、私は時間内に完成させることができなかった。私以外は全員仕上げたのに。私の隣にアイロンは鎮座していたのに。

下手だから人の倍、努力が必要だ。

人よりちょっと余分に努力すれば、大抵のことはなんとかなるものなのだ。そして、好きなことなら、大抵の努力なんて苦じゃない。

針仕事以上に苦手なのは運動だ。

ずっと体育の授業が憂鬱だったけれど、大人になってから、実は嫌いじゃなかった事に気づいた。

早さや回数を競わせられなければ、マイペースでイイなら、運動は楽しい。そう気づくのに、30年以上かかった。

中年になって運動にはまるのは、頑張れば頑張るほど、体の変化がはっきりと表れるからだ、と思う。

たるみきった生活で、ぶよんぶよんになっていた私。最近、運動を始めたら、ちょっとずつ、ちょっとずつしまって行くのがわかる。

最初は、200m走るのも苦しかったけれど、ちょっとずつ距離が延びて、だんだんと300mが楽に走れるようになってきた。

公園にあるランニングコース。一周1300mの途中で一度休憩を入れる。当初の目標は、休憩入れずに一気に走ること。

最初は、200mも走れないことに、自分でも愕然とした。でも最初がダメなほど、成果が出やすい。進歩がわかると俄然楽しくなる。

たとえ、走るのがどんなに遅くても、動きがどんなに不格好でも、好きなんだもん。自分が楽しいんだからいいじゃない。

そんな風に自分を許しながら、自分が楽しいと思うことを、続けていけたらいい。

その先には、きっと今は見えない景色が広がっている。

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