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懐古ロリィタ…復活と考察

ロリィタ服を手放して5年、10年…
年々後悔するようになりました。

特に気に入っていた「Metamorphose temps de fille」のベビードール、ゴブランプリント…今着れるかというと「?」ですが、残しておけばよかった!と思う逸品。

人気の「Metamorphose temps de fille」のゴブランプリントや「BABY, THE STARS SHINE BRIGHT」のからみジャンパースカートは2020年になった今も形を変えつつ再販が繰り返されており、人気の高さが伺えます。
たまに当時品がフリマアプリに出てくることもありますが、すぐに売り切れ。
再販分も予約完売。(値段も上がってる)
二度と着れることはないでしょう…あれば飛び付く。

当時のロリィタ服のことを「懐古ロリィタ」というそうです。
「懐古ロリィタ」は1ジャンルとして取り入れられており、今の若い子も着用しています。


2016年のある日…ロリィタ服と再会しました。

雑誌KERAと連動しているセレクトショップ「KERAショップ」。
お店の存在は開店当初から知ってたのですが、通りがかる度に「懐かしいなあ」とチラ見する程度。
開店当時は取り扱いブランドが多かったので、店舗回わりをせずとも買えたと思います。
(スペースの問題上、全ての商品を取り扱っているわけではありませんが)

時間は経ち、撤退(掲載撤退、廃止)したブランドも多かったのですが、その日ディスプレイに導かれるように店内へふらふらーっと入っていきました。
そのお洋服を試着させてもらいましたが似合わないのなんの!!年齢もお洋服についていけてない。
ロリィタといえば濃いメイクがつきもの。
これまで着ていた甘ロリとゴスロリではない、初めてのクラロリだったせい…見慣れないロリィタ姿。
しかし、クラロリであれば年齢的にはピッタリのはず。
(デザイナーさん本人も年齢関係ないという位だし)

違うものを何着か試着し、いきなりお買い上げ!
予算の都合でワンピースだけ。(完全なる衝動買いでしかない)

もう若くはないので色味はピンク、サックス、ミントなどのパステルカラーより、黒やネイビー、紫、ボルドーなどを多めにし、丈も膝丈やミニではなくミドルやロング丈にすれば「大人でも着こなせる」ことに気がつきました。

かつての社会見学で「Innocent World」や「Victorian Maiden」は大人しすぎる!と思っていましたが、大人になった今が似合い時!
「ATELIER PIERROT」や「MIHO MATHUDA」辺りも大人ロリィタに相応しいブランドでしょう。


昨今のブランドの閉店・撤退・倒産(や規模縮小)が続いているのは物価の高騰も含め、いくつかの原因が考えられます。


ロリィタファッションが一般のレディースファッションに比べると高めなのは、
・少数生産のためコストがかかる
・生地やレースなど、素材が良質なため原価が高い
・オリジナルプリントやオリジナルレースを使っている
・ギャザーをたっぷり取るため、生地をたくさん使う
・レースやリボンなど装飾性が高いためコストがかかる
・複雑な縫製と装飾の多さから、制作段階で人件費がかかる(特に日本製は仕上がりが良い)


などの理由が挙げられます。

昔と違い、布やレースの量が明らかに減り、オリジナルプリント柄、和柄ロリィタ、華ロリィタ、海外製ロリィタが主流になりつつあり、王道の日本製ロリィタは消えつつあるのが現状です。
しかも、1種類に対する流通量が少ないため予約完売したり、豪華なものは10万円単位の物(付属品ぬきで)も少なくなく、タイミングもありなかなか欲しいものが手に入らない…。

時代の流れか不況のあおりを受け、閉店、営業終了、活動停止という話をチラホラ耳にします。
かつて着用していたブランドも消滅している所が多く…「PEACE NOWグループ」、「PUTUMAYO」、「ALGONQUINS」などが記憶に新しいでしょう。
比較的安価なブランドばかりのような気がするのは気のせいでしょうか?
小さなブランドだとこの限りではありません。


再開するにあたり、何か1つでも残しておけばと後悔の念。
(何故かバッグはいくつかある)
現代の装備はウィッグ、メイク、カラコンの盛ってナンボが当たり前。
本当にお人形さんのようなモデルさんも多いですよね。
(画像の加工もありますが)昔、薄メイクで全然盛れていない状態で着ていた自分恥ずかしい…。

同年代のモデルもいると知り(青木美沙子さん)、再び足を踏み入れました。
大人ロリィタとして。
ほとんどの物を処分しており購入したワンピースのみでは何もできないため小物類をイチから買い直し。
職を失った身分でありながら毎月お洋服を新調し、それっぽい物で誤魔化せるところは我慢し、中古も取り入れつつ再出発しました。
当時の彼氏(今の夫)は呆れてましたが…。
元カノもロリィタばかりだったようで、「こいつもか!」と思ったそうです。

もう若くもないし、出戻りババアは堂々と着ることができずコンセプトbar(2021年現在閉店済み)などでロリィタ服姿を着ていました。
ここなら“正装”なので臆することがない。
昔と違い、LINEなどもあるので知り合いもできます。
でもその子たちは若い…年齢が…どことなく「溝」を感じます。
若さ武器!挑戦できるものが多いので羨ましい。
(若くても顔つきなどで「似合う・似合わない」はあります←毒)

かつて双子をした友だちもロリィタ服を手離したことを後悔してる勢ではありましたが、「懐かしいー!着たいー!」とは言うものの、乗ってはくれませんでした。
着てみたいと着続けるは熱量が違うので仕方がありません。
彼女は彼女でヲタクを続けてるので費用はかかるし、ライフステージやスタイル問題、周り(非ヲタ友だちや旦那さん)との兼ね合い他もあるでしょう。
再び…と手を出すにしても決して安くはないですし、何より「年齢」が…ね。

いつもは着れないし、デザインや色に制限があるけど身に纏うと心踊ります。
いつまで着れるかわかりませんが、今度は飽きるまで着倒そうと思います!


可愛い(お洋服)は正義!!!!

有り難いことに?KERA(雑誌のほう)に何度か掲載していただきました。🙏
今はその雑誌もWEB媒体でしか残っていないので、地方住まいの私は掲載していただけるチャンスはなくなりましたが…。
現代路線のロリィタ雑誌がいくつか創刊されたのですが、プリント柄や海外製の嵐。
アイドルや専属モデルが着用していてもはやカタログです。

一時モデル事務所に所属していたことがあり、某ロリィタ雑誌へ挑戦してみないか?というお誘いを受けました。
ですが、恐れ多い!!!!!!!と断りました。
東京までの交通費や宿泊費は全て自費なので。


最近は年、年!という割に甘ロリに手を出してます。(笑)
割とサイズに融通のきく「BABY, THE STARS SHINE BRIGHT 」、「Angelic Pretty」など。「Innocent World」もサイズ展開があるので比較的優しいかもしれません。(Mは実質Sに近いのでLから売り切れる)
初ロリィタだった「Metamorphose temps de fille」や「ALICE and the PIRATES」も一部商品は悪くないかな?
小物なら「q-pot」、原点に返って「MILK」、ロリィタではないけれど「コムデギャルソン」や「Vivienne Westwood」も…。(持ってます)
嗚呼キリがない…お洋服大好きなんです…(笑)

海外製も安くて意外と品質悪くないよ!と言われるんですが、なかなか…福岡にセレクトショップがあり一度購入しましたが、私の求める像と違い手放してしまいました。
(ネックレスのみ残してる)

やはり「柄なし、布地多め、レースたっぷり!」が私の中の王道なのです。
個人輸入は(レート、語学問題、検品など)いろんな意味で面倒でもあるのでなかなか手を出せずにいます。(サイズ問題もあり)

素敵なものに出会えばいってしまうかも!?
お財布とも相談ですね。

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