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女子としての浪人生活

高校出て、どこにも属さない時期、僕は女子として毎日をエンジョイしていた。もちろん生活は家と予備校の往復。でも僕は女子だった。

それまでの高校までの男子の生活とはいろんな面で違っていた。男子も女子も僕を見てくる。そして目が合うとにこっとしてくる。ワオ。なんだか心が優しくなった。男子からナンパもされるようになった。吉祥寺のパルコ前とか…

これは驚きだった。知らない女子に声をかける男子がこんなにいるなんて。もちろんすべてスルー。

電車に座っていると両隣にぴったり女子が座ってくる。最初はドキドキしたけどすぐ慣れた。

前から可愛い女の子が歩いてくるなあと思ったら鏡に映った自分だったりして驚いたことも…

もちろんめちゃくちゃ勉強はしていたが、スカート履いたり可愛い洋服着たりする女子としての生活は楽しかった。

きっと親にもバレバレだったと思うが、僕は10代でまだ子供だったこともあって、バレてるなんて全く考えていなかった。

勉強した甲斐があって1年後、大学には無事合格した。

大学での生活は、浪人中の生活の延長だったんだ。受験は男子で受けたが、見た目は完全に女子。そんな感じで大学生活は始まった。~続く~

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