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高校を卒業してから大学入学まで

高3の時は、あまり学校に行かなかったような記憶がある。特に3学期は…
校則が厳しかったので、早く髪の毛を伸ばしたいのと、早く自由になりたいという気持ち。大学受験で高校にあまり来ない子がたくさんいたので、それは僕にとっては好都合だった。

修学旅行もあまり行く気はしなかったが、友達に誘われたのと、髪の毛を切らなくても良いという先生の言葉で行く気になった。

修学旅行は楽しかった。だがしかし髪の毛はもうだいぶ伸びていた。僕はロックが好きだったし、髪の毛は当然伸ばすものだと思っていた。

高校卒業して、新宿の伊勢丹に入っている美容院に行ったら、お店の人が僕を女の子と間違えたみたいで、とってもかわいいボブカットにしてくれた。

ずっと女の子になりたいと思っていたので、これは願ったりかなったりだった。

僕は洋服も赤とかピンクとか好きだったし、なんだか本当に周りの人は僕のことを女の子だと思うようになった。

大学受験は失敗し、一浪した。予備校は代ゼミの原宿校、竹下通りはすぐそばだった。男物を着ていたがかわいらしい洋服が好きだったので、女物の洋服を見ていたら、店員さんは僕を女の子と間違えて、かわいらしい洋服の試着を勧めてくる。

もうなんだかわからなくなって、可愛い女物の洋服や、スカートもたくさん試着を勧められ、試着をすると「可愛いですね~。よくお似合いです」と言われ欲しくなって良く買っていた。全然違和感がなくて、なぜかそれがよく似合っていた。

別に違和感はなかったんだ。だって女物の洋服は家でこっそり姉のものを着ていたし、人の洋服よりも自分で買った自分の洋服のほうが良かったから…

でも親にばれたらまずいと思って、家では隠していたが、しわになるのは嫌なのでハンガーにかけていたのできっとバレていたかもしれないが、まだ10代で子供だったこともあり、なぜか自分では絶対にばれていないと思い込んでいた。

家の近所にボーリング場があって、トイレがいつも空いていたから、そこでスカートに着替えて新宿や渋谷で遊んでいた(ほぼウインドーショッピング)。

でも受験生なので代ゼミの原宿校に行って勉強も頑張った。

女の子の格好で座っていると、隣にすっと女子が座ってくる。なんだかすごく近い。でもそれにもすぐに慣れたんだ。

本当の自分に戻れた気がして勉強もしっかりしていたが毎日がとても楽しかった。~続く~

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