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介護職から見えるこの世界は幸せに満ちている

突然の告白になってしまう。
実は、私の普段は介護の仕事をしている。

介護の仕事もいろんな種類があって、私は現場の介護職をしている。つまり、食事の提供や排泄介助、入浴介助など、利用者さんが毎日の生活を送るための手助けが主な仕事だ。

この記事を書こうとしたきっかけは、友人とご飯を食べた機会から始まる。

その友人は2024年に入ってから凄まじい速さで時間が進みもう5月だという話をしていた。

たしかに、時間の流れは速いとは思う。昔はそんな感覚があったかもと思った。

でもいまの自分は、毎日の生活における幸せを手に入れているような気がしている。

幸せといっても、そんな大きなことではない。たとえば、台風明けに利用者さんと空を見上げると「とてもきれいな空ですね」と会話ができたり、「もう夏の空だ」という話ができたりしている。

介護の仕事の性質上、なにか具体的な成果を出すような方向性はあまりない。あるのは、每日利用者さんに寄り添うことだけだ。

だから何気ない会話も介護の1つだと私は思う。そんな会話が私の人間らしさを取り戻している。

ただ、そんな何気ない会話も介護の現場は忙しなく、仕事と仕事の間に時間がたまたま空いたときにしかできないが。

毎日毎日同じようなルーティーンで介護の仕事は進んでいる。それは、利用者さんに毎日変わらない日々を提供しようとしているからだ。

それが私には合っている気がする。誰かの生活を支える仕事は、いい仕事だと思う。

介護は基本的にはチームで仕事をする。同じ介護職の職員や看護師さんや管理栄養士さんや生活相談員や理学療法士さんだ。

一人で仕事をするのではない。これも私にとっていいポイントだと思う。

正直言っていまの現場の職員のこと、全員好きだ。こんな恵まれた職場もそうない。お互いにいいたいことをある程度いえて、積極的に仕事ができる環境がすばらしい。

こんな恵まれた環境にいるのにも関わらず、ライターを目指そうとする自分には不思議なものを感じる。物事はそう単純なことではないのだ。

どうにかこの世界を離れずに自分が新たにやりたいことができるのか、それを実現することが新たな私の課題である。


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