脱皮と再構築の1年を栃木県益子町から
2023年12月15日。富山県氷見市から栃木県益子町へ住まいを移しました。
約4年半を過ごした氷見市を離れ、新たな土地で生活を始めるにあたり、当初想定していた以上に様々な感情が私の心を巡りました。
ご存じの通り、2024年1月1日に発生した令和6年能登半島地震では、幸いにも私は被災を免れました。しかし、氷見市は奥能登地域ほどの甚大な被害はなかったものの、日常生活や経済活動に大きな影響を受けました。
益子町での新生活、そして新しい仕事に慣れるため、身の回りのことに意識を向ける必要がある中、馴染み深い風景の変わり様をニュースやSNSで目にするたび、心苦しい感情が沸き起こりました。遠く離れた場所からできる支援は、わずかな寄付に限られ、自分の無力さを痛感しました。
一方で、北関東、栃木県、そして益子町という新しい環境は、私にとって未知の世界。日々の小さな発見や学びが、新たな章を生きるための活力を与えてくれています。
器の町での小さな発見
益子町での新生活は、小さな驚きや発見に満ちていました。冬の益子町は、北陸の曇りがちな日々と異なり、晴れ渡る空が多いですが、朝晩の氷点下の冷え込みは予想外でした。それでも、豊かな里山風景や、栃木弁の柔らかい口調と人々の優しさが、悴む感情を温めてくれました。また、町内に点在するパン屋さんの多さとジャンルの豊富さにも心を動かされ、まち歩きが日常の楽しみとなっています。
益子パン屋リスト(訪問順)
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海の幸がいつでも手に入る日常と対照的に、海のない栃木県特有のデメリットに不便さを感じるのは否めません。しかし、器の町・益子らしく、手触りの心地良い器を扱うショップやセレクトショップ、カフェ・レストランの豊富さは十分に生活の質を補っています。
2024年、脱皮と再構築。
今年は新しい職場での仕事に集中しつつ、個人としての活動にも新たな方向性を見い出したいと思います。健康的かつバランスの取れた生活を目指しながら、益子町および周辺地域の豊かな自然や土着的文化から学び、新しい視点や表現の幅を拡げていきたいです。
穏やかに過ごせる日々を
この1ヶ月間で咀嚼した様々な感情を通して、2024年の輪郭が徐々に見えてきました。新年の挨拶が遅れましたが、 残りの11ヶ月が皆さんにとっても穏やな日々となることを心から願っています。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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