ツメタガイ03

7月6日 浜辺に砂でできた謎の茶碗の正体は、なんだ!!

「お椀の裏みたいな砂の固まり。
いっぱいありました。
何かの卵か、お家だったよ~な気がしますが、思い出せません(-_-;)」
とスーさんからメールがきた。私も昔、浜辺で見たような気がするが、その正体は何か知らなかった。で、毎度のことながら、画像検索したが出てこない。いろいろな言葉で検索して、やっと見つけた。

じつはこれ、ツメタガイが産卵のためにこしらえたものなのである。
砂を粘液で固めて作られていて、そのなかに卵が混じってるのだ。
ツメタガイは、タマガイ科の巻貝で、一見、カタツムリに似ていて、茶色くて表面がスベスベした丸い貝殻をもつ。夜になると活動し、アサリを包み込み小さな穴を開け、そこから口を差し込んで食べてしまう。
多分、潮干狩りの経験がある人は、ツメタガイを見たことがあるはず。
この砂で固められたものは「砂茶碗」と呼ばれている。この中には3万個以上もの卵が産みつけられ、2週間ほどで孵化する。卵が孵化すれば茶碗は壊れる。
今の季節が、ツメタガイの産卵の時期らしい。とても巻貝が作ったものとは思えない造形美をしている。

大分県姫島からの離島の収穫便りです。サポートよろしくお願いします。