演劇はアートだと思う。けれどデザインもしないといけないのでは?
昨年から、靴を履く日が日に日に減ってきています。もちろん舞台裏の仕事もしているのですが、かなり本を読みました。どのくらい読んだかというと、12月からで30冊くらい(漫画含まず)読みました。散財しすぎた。
デザインやアート関連が多かったのだけれど、読みながら「演劇はデザインなの?アートなの?それとも他の何かなの?」と考えていました。
結論から言えば、少なくとも小劇場と呼ばれる舞台はアートなんじゃないかな?ということになりました。
アートの定義って何?こちらの本を参考にしました。
アートの創作過程は、
と、大きく4段階あるそうです。
オーソドックスな(?)演劇に当てはめて見ると
ってなると思うんですよ。
ここで問題になるのが「問題提起しないとアートにならないの?」ということなのですが、問題提起しないとアートではないらしいです。
例えば、「お客様にただただ笑える1時間を提供したい!」という舞台があった場合
・「世論批判をおもしろおかしく演じているから、根底には世の中への問題提起がある」→アート
・「何も考えずに笑って欲しい!笑かすためにはどうしたらいいか?」→デザイン
ってなると思うんです。
デザインってなんやねん
デザインは私の専門分野ではあるのでベースは私の知識になりますが、この本がアートメインながらもきちんとデザインとアートの違いを明記しているので参考にしました。
デザインは、ラテン語のdesignate(計画・設計する)という単語から来ています。designateは「計画を表に表す」というニュアンスです。
デザインを一言でいうならば、課題解決です。課題がなければデザインできないんですよ。
アートがアーティストの中にある思考を表現することならば、デザインは誰かのための課題を解決する手段なんです。
先ほどの「お客様にただただ笑える1時間を提供したい!」という舞台は
・「世論批判をおもしろおかしく演じているから、根底には世の中への問題提起がある」→演劇で課題を解決するわけでなく。問題提起なのでアート
・「何も考えずに笑って欲しい!笑かすためにはどうしたらいいか?」→「笑かす」という課題があるのでデザイン
という考え方になると思います。
ここに登場、エンタメという概念
エンタメの定義ってなんだろう、と検索していた時に、石松さんのnoteに納得できるものが書かれていました。
……これは全ての演劇に当てはまるな???
当然のようにWiki先生の「エンターテインメント」という項目にも演劇と記載があります。これに当てはまらない演劇はないだろう!
というわけで、簡単な図とチャートにしてみました。
こんな感じになるのかな、と考えるのですが、ちょっと言葉が硬かったりするのでまだ要検討だと思います。もっと良い考え方があるのではないか。
基本的に演劇はアートであると思うけれど、同時にデザイン要素も必要だと思う。
上記で散々アートだデザインだエンタメだと言いましたが、根本的に演劇って「お客様に喜びや感動、新しい知見を体感してもらう」というのがあると思うんです。
伝えたい内容が問題提起であれ、楽しい時間を過ごしてもらうための手段であれ、それをより伝わりやすくするためにはデザインの力が必要だと思うんです。
なんでって、デザインは「課題を解決する」ためのものだから。
舞台の内容は問題提起かもしれない。けれど、その問題提起をみてもらうためには、どうして観てもらいたいのか、どうして自分たちが表現するのかを伝えなくちゃならないのです。お客様に演劇を観たらどんなメリットがあるのかを提示して、劇場に足を運んでもらって初めて自分たちの思いを伝えることができます。
思いを伝えるために、どんなことができるのか。
ここにデザインが生きてくると思うのです。
これからのnote
私はデザインマネジメントを勉強しています。
やっと、「もしかしたら演劇に還元できるかも」という集大成とも呼べそうなnoteが書けそうです。
ブランディングやマーケティング、アートがビジネスに生きる方法、演劇が演劇以外で役に立つことなんかを絶賛まとめ中です。
演劇の中身については触れません。あくまで、自分たちの思いの伝え方やアウトプットの仕方に焦点を当てています。
どうぞ、お楽しみに!(自分でプレッシャーをかけていく)
いただいたお金は!!!全て舞台裏のためのお金にします!!!!殺人鬼もびっくり☆真っ赤っかな帳簿からの脱却を目指して……!!!