ゲームの舞台化、初めて尽くし。挑戦とこれからのこと。
去年の11月3日、合同会社舞台裏の設立発表をしました。
あれから1年。めっちゃ色々あったけどなんとか持ち堪えています。
現在力を入れているのは、LARPという体験型ゲームの舞台化。
LARPとは「Live Action Role-Playing(Game)」の略称。「生で行動するロールプレイングゲーム」という意味です。元々はTRPG(Table talk Role-Playing Game)から派生したものです。
大人が全力で物語の世界に入り込むごっこ遊びのようなものですが、マジのガチで登場人物になり切って物語の世界を楽しむリアル型ゲーム。自分の行動や見つけたアイテム、発言などによってとても自由に物語を動かすことができる超没入体験型エンターテイメントです。
LARPと調べると、こんな感じの画像がたくさん出てきます。
冒険者になり切って遊ぶ、衣装も装備もしてなりきる。
LARPにも種類があって、全部が全部甲冑を着ているわけではなく幅が広いよう。
これの舞台化。LARPを舞台にするのは日本では初めてっぽいです。
LARPの舞台ってどうやって作ったらいいんだ?
観客投票型の演劇や謎解き公演はあれど、「LARPの舞台」は検索した限り出てきませんでした。前例がない挑戦。燃えてくるぜ。
LARPは参加者自身が探索し行動を起こし没入するものなので、本来舞台との相性はそんなに良くありません。どうしても舞台って受動的になってしまうからね。能動体験は結構難しい。
けれど、LARP特有のフィールド上で何やってもいい自由さや何が起こるかわからないドキドキは客席から観ても面白いものだと確信しています。
LARPとStage LARPは
・LARPを舞台でやること
・LARPを観せることが目的のこと
が大きく異なります。
逆に共通しているのは
・セリフはNPCを除いて一切ないこと
・その場で何が起きるかわからないこと
です。
LARPをプレイするとき、
配役が決められる→ゲーム開始→アイテムを拾ったり謎を解く→イベントが起こる(条件によって変わったりする)→エンディングが複数
というのが大まかな流れです。行き来したりはするけれど、起こることは大体こんな感じだと思う。
Stage LARPはほぼこのまんまやる。
配役は舞台上でくじ引き、アイテムも誰が何を拾うかは物語の流れ次第。エンディングも複数、それも拾ったアイテムや手に入れた情報、NPCとの会話次第で柔軟に変わります。
今回、プレイヤーとして出演をお願いしたのがインプロバイザーと呼ばれる即興劇を得意とする方々。マジで、その場で物語を作ってもらう。
スタッフもドキドキです。
LARPの流れはそのままに、それを観せることに特化した方々に日本初(?)の「観るLARP」を作ろう!!!!となりました。
また、「やっぱり客席からも参加してもらいたい……!!」と思い、重要な局面でPC達の行動を決定する観客投票を行います。全部の舞台で2回ずつ観客投票があります。
この投票結果によっては物語が大きくガラッと変わってしまうので、客席超重要……!!!これぞ舞台って感じよね、舞台上と客席が一緒になって物語を進めていくの。好き。
前例がない舞台なのでこれが正解かどうかはやってみないとわからないのですが、こんなに不確実性が高い舞台もない……!!ということで、本気でハラハラワクワクしたい人におすすめです。
どうしてLARPを舞台化するの?
Stage LARPの目標は「LARPで遊んでみたい」という方を増やすことです。
ごっこ遊びは大人になっても面白い。物語の世界に迷い込む体験は、いくつになっても楽しいものです。
しかも、LARPは参加者が主人公になれます。誰でもなりたい自分になれる体験は絶対に面白い。私たちはStage LARPを皮切りに「LARPって面白そう!」「LARPに行ってみよう!」と思ってもらうのが目標です。
人生の中で主役になれる機会ってあまりないし、なおかつ自分と切り離してなりたいキャラクターになれるって超面白くない!?LARPイベントも各地で開かれているので、気になった方は是非調べてみて……!!!
LARPは「大人のごっこ遊び」と言われるように、自分自身が世界に没入し体験するもの。新しいリアル型エンターテイメントゲームだけど、「いやいや初っ端から役になり切ってロールプレイングはキツいわ!」という人もいるかと思います。Stage LARPはLARPのロールプレイがないバージョンで観て楽しんでもらいたいと思います。丁度RPGゲームのムービーの選択によってエンドが変わる、みたいにね。
Stage LARPやった後何やるの?
私的には、Stage LARPを第二弾第三弾と続けていきたい……!!!!!!
今回、LARPでいう自由に探索する人の役を即興演劇の役者さん方にお願いしています。即興演劇の団体さんごとにチームを分けて稽古をしているのですが、台本を知らない状態でプレイしてもらったものから面白い……!!
演出側が想定しなかった行動をしたり、思わぬ問題解決をしたり。腐った缶詰を煮詰め始めた時は爆笑しました。なんで煮詰めるの?????
開演してオープニングトークで配役がくじ引きで決定するので、そこから即興が始まるというなんともスリリングな演出。本当に1度しか観れない舞台になっているので、目撃感とか共犯感とかものすごく味わえると思う……!!!
でも、Stage LARPの目標は「LARPをやりたい」って思ってくれる人を増やすこと。なんでかって!?
巨大LARPテーマパークがあったらいいなって思うから!!!!
イメージしているのはキッザニア。お仕事じゃないキッザニア。小さくてもいいから「何にでもなれる場所」が欲しいなって思うんです。
LARPはかなり自由度が高いゲーム。だからこそ「私なりの楽しみ方」ができると思うんですよね。LARPが行われているエリアで遊び尽くしてもいいし、世界観を楽しむだけでもいい。そういう場所が欲しいなって私は思っています。
もちろん弊社にLARPは作れません!!!!!シナリオ稽古で読んでるけど絶対作れない、難しすぎるシナリオ書く人は天才。
なので、没入を高めるためのアイデアとか運営とか、必要があれば役者のオーディションとかその辺のことを担いたいなって思います。
夢はでっかく!!!!
クラファンやってます!応援お願いします!
Stage LARPのクラファンやってます。
目標高すぎん!?って思われると思うんですが、舞台の予算ってこれくらいかかるんですよねぇ。
目玉は「ストーリーBOX」という、物語の謎を解くヒントになるものや隠し設定などが知れるもの。3作品上演するので3種類あります。絶賛製作中。
演劇やってて思うことは、裏設定とか舞台上にはあまり出てこないけどキャラクターの関係性を理解するのにめちゃくちゃ重要な情報とかを取り逃がしやすいこと。そういう抜けこそが考察を深めるといえばそうなのですが、そういうアイテムあったらテンション上がらない???
「これが舞台で博士が作ってた設計図……!」とかとりあえず1年くらいは保存すると思う。飾る。
500円からの応援をお願いします……!!!
配信でも楽しめるように頑張っているから、是非本番も観て欲しいな!!!
【ハイロフォビア】
心霊動画をメインコンテンツとする、とあるYouTuber達。
新作動画撮影のため、彼らはとある山深い森の中を訪れていた。この森にはかつてキャンプ場があったのだが、宿泊客の一人が突如として精神に異常を来し、他の客を次々と殺害。最後には自らも喉を掻き切って自殺するという、凄惨な事件が起きたのだという。
以来森の中には亡霊が彷徨うようになり、様々な目撃証言が相次いだ。森の中では行方不明事件も多発し、結局キャンプ場は閉鎖となってしまう。理不尽にも命を奪われた死者達は、今も生者達を仲間に引き入れようとしているらしい。
……それが事実であれ虚構であれ、あなた達には関係ない。必要なのはより刺激的な映像と再生数、ただそれだけなのだから。
地味な取材になってしまわないかと心配していたが、先遣隊として出発したメンバーからは、思っていたより面白い映像が撮れそうだという連絡が来ていた。
あなた達は喜び勇んで取材道具を担ぎ、深い森の中へと足を踏み入れた。
そこに、何が潜んでいるのか──あなた達は、まだ何も知らない。
【あなたの全てを賭けて】
とある屋敷に集められた男女達。それぞれに秘密と事情を抱えた彼らの前に、一人の女性が現れる。「代理人」を自称するその女性は、彼らに対して一方的にオークションの開催を宣言する。
「あなた達には、命を賭しても望むものがあるはずです。ここでは、その全てが手に入ります──正しくは、手に入る可能性があります。皆さんの全てを賭けて、どうぞ、欲しいものを競り落としてくださいませ。ただし一点ご注意を……皆様に賭けていただくものは、お金などでは御座いません。そんなものより、もっと大切なものを賭けていただきます。もしも足りないようであれば、あなたは賭けた全てを失うでしょう──ですがどうかご安心を。一部始終を見物なさっている方達がいらっしゃいますから、彼らから投資を受ければ宜しいのです──」
戸惑う五人を余所に、オークションは開始される。屋敷から出ることも許されず、互いの求めるものを競り落とそうとする彼らだが、同時にこの屋敷の奇妙な点にも気付いていく。
この屋敷は何なのか? 代理人を名乗る女性の正体は? オークションは何のために開かれているのか? 屋敷を調べていく内に明らかになる真実。全てのピースが揃ったとき、最後のオークションが幕を開ける。
「さあ、本当に欲しいものを競り落としてください。どうぞ、あなた達の全てを賭けて──」
彼らは、本当に欲しいものを手に入れることができるのか。
あるいは、大切なものを失ってしまうのだろうか。
この屋敷から無事、脱出することはできるのだろうか──。
【終局世界物語】
廃墟に集まる男女。
家族のように仲睦まじく暮らす彼らだったが、その生活はいずれ訪れる“終わり”から逃げられないものだった。
世界終局宣言。
絶対的な終わりが確定した世界。
無数の奇病が流行し、人が次々と死んでいく世界。
現実から目を逸らし、それぞれの抱えた秘密を打ち明けることもできないまま、彼らは懸命にかつての日常を維持しようとしていた。
ある日、彼らの廃墟に一人の人物が現れる。
ナガレと名乗ったその人物は、自らを「この終局の先に、君達を連れて行くつもりの人間だ」と告げた。
彼らはそれぞれの病気と秘密を抱えながら、終わりに抗うべきかを話し合う。
ナガレの言葉を信じるべきか否かも決められないまま、残された少ない日数で、生きるべきか死ぬべきかを模索する。
抗うことのできない終わりに対して、抗う意味はあるのだろうか。
終わりの決まった命には、生き延びる意味はあるのだろうか。
それぞれがそれぞれの答えを導き出したとき、彼らは再びナガレと対面する。
微かな希望に縋り、終局を越えていくのか。
目に見える全てを受け入れて、ただ終局の日を迎えるのか。
これは、終局していく世界に生きる、人間達の物語。
気になるお話があったら是非……!!!
欲しい未来を作るために頑張るぞー!!!
応援よろしくお願いします!
いただいたお金は!!!全て舞台裏のためのお金にします!!!!殺人鬼もびっくり☆真っ赤っかな帳簿からの脱却を目指して……!!!