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ENTJ指揮官の私が、いきなりホルストの「惑星」から『火星』を聴きたくなったこと

ここのところ、まあ、とんでもなく忙しい。
もちろん仕事なんだけれど、それぞれの生徒さんの人生が自分の肩に掛かっているとおおごとに考えることが得意なので?気が抜けない、とばかりに頑張っている。
正直、

こういうのが好き・・・。


である。
どうもこういうとき、疑いもなく16性格診断の結果を思い切り意識する。

先生は女性ですよ・・・。


と言われながら、自分ではあまり女性であることを意識しておらず、いつの時代も母ではあっても、女性を意識せず、仕事をしているときは、いつも、

教師オンリー。


だった。そう自分の属性として、教師であることから離れたことが、結婚して7~8年はあったが、それでも虎視眈々と復帰を夢見ていた。

とにかく課題を乗り越えるのが好きである。
それは目の前のシステムでもいい。
なんだったら試験でもいい。
家事でもいい。
できないということを目の前に提示さえしてくれれば、とりあえず乗り越える。
そして、乗り越える対象がなくなると、もう突然に退屈する。

だから、試験が終わるのが寂しいし、でも精一杯頑張った後なら、しばらく身体も心も休めるために、毎日お昼寝をして・・・、というような生活を、まあ、一週間くらいならできるかもしれない。

そういう意味では、まったく違う地方にやってきたのは、思い切り課題が多くて、退屈が苦手な私にはぴったりだったというべきかもしれない。
湿度が高く、重い雲が低く垂れこめることも多い北陸の空に慣れてしまった私は、故郷大阪のある関西の空は、あまりにスっコーンと晴れ過ぎて、どうも情緒がなく感じられる。
あの空の下で、文学が語れることの不思議を思ったりする。
関西の皆様、申し訳ございません・・・。

というのも、何かにはっきりしない、とはいえ、ときにずばっとお腹にドーンとくる言い方で人を非難するのは得意という人たちに囲まれてきたので、まあ、傷んでいた時期もあった。
もう誰からもあれこれ言われなくなる世代だから、乗り越えたと言えば言えるが、関西人の、何かに鋭くバシッと急所を突いてくる表現に比べて、何ともはっきりしないけど、まるでお腹の中に手を入れられて、内臓をつかまれてねじられるような表現に、身体全体でイヤーな感じを受けて傷んでいた時期もあった。とはいえ、まるでカイロのようにじんわりと温かいのも特徴である。関西のように全く暑苦しいというわけではない。
職場にもおられたけれど、まるで境界線を越えてくるかのように親切にされるのは、ちょっと性に合わなかったが、それはどちらの気質だろうか?個人によるものだろうか?
親切な人はどこに行ってもいらっしゃる。

そんな時代もあれこれ乗り越えて、今では遊びだすこともあり、もうそのやり方には慣れてしまった・・・、という状態であるが、とりあえず、実家の母に、

あんた、今、結構生きたいように生きてる感じがする・・・。


と言われる状態にはなってきた。

私にあれこれ言われることからも、それに自分というものへの認識からも、

私はいったいどういう奴やねん?


とこだわらざるを得ない。
だから、性格診断をすることがある。
ちょっと会っただけだと、貞淑な奥様に見えるらしい。
ハハハ。見えたくないって・・・。(笑)

だいたいやっていることの割に穏やかそうな顔と、ふくよかな体形がよくない。人をだますのにはぴったりである。
いつもそういう表現をされると、詐欺師の気分になってしまう。
そんないい人違うって・・・。

一番面白かったのは、16性格診断である。
もうやけに納得だった。
指揮官である。世の中に3パーセントしかいないし、まあ言ってみればお騒がせで、でも世の中のシステムはたいてい指揮官と呼ばれるタイプのおかげで成り立っているのだそうだ。

さもありなん。


とにかく人生の課題を乗り越え、人生を構築することに最大の喜びを発揮するタイプ。
そうそう、今、私は、指揮棒?を振り回し、生徒たちをあるべき方向へと導いている。
気持ちは指揮官。

ということで、戦意を高めるために、いきなり思い着いた曲は、

ホルストの「火星」だった。
戦争の神火星。

これは高校に入って、本格的にクラシックを聴き始めたころ好きになった曲であり、体育の創作ダンスの時間にも、踊った曲である。

ダダダダンダンダダダ、ダダダダンダンダダダ。

最初のリズムが思い切りそれらしい。

久しぶりにYouTubeで聴いた。
というのも、私はホルストの「惑星」のCDを持っていない。
持つほどに好きではないというのもあるかな?

それにかつてめちゃくちゃこの組曲が好きだった人からCDを借りたことがあったが、それほどにのめっていたわけではない。

ただ、最近、やたらとこの曲が聴こえてくる。
闘う気バッチリ!である。

いくつか聴いてみたが、生徒の前で、

あああ、この人解釈が違うわ・・・。

とか、目の前で超絶生意気なことを言っている。これではまるで音楽の通ではないか?まあいいか。生徒にとっては何かの権威を感じさせてみるのも誤解とはいえ大事かもしれない。(笑)。

おまけにピアノの楽譜の置いてあるところから、組曲「惑星」の楽譜を取り出してきて、かつて練習し始めたがとても弾くことのできなかったのを思い出しつつ、譜面を見てみる。
一番初めが「火星」である。

やっぱりめちゃくちゃ難しいではないか・・・。

左手の低音三連符が、そもそも思い切り練習しなければ弾けそうにない。
こういう単純な練習がいいかもしれない。

とりあえず、あっちこっち興味がいくのを講習中の真っ只中とはいえ、止められない。
というより、こういう時期だからかもしれない。
寸暇を惜しんで?というより、言ってみれば気分転換としてちょっと何かが入る。
先日までは「般若心経」だった。
いきなりお経を唱えて心を落ち着けるようになった。
NHKの「100分で名著」シリーズの「般若心経」を読んだので、その中のお経の部分を何気に唱えてみたりする。
そんなことで驚くような生徒たちではない。

先生、お坊様に、「お経が上手ですね!」と褒められたのよ!


私のYouTubeを家族で見て大笑いしていたという生徒など笑っているが、驚いたりはしていない。

関西からやってきた、相当に変わり者だと認識をしているのだろうし。

先生、思い切り忙しくて、まあ、あれこれやっているんだろうな、とちょっとばかりニヤリとするだけである。

とりあえず、ちょっとだけ隙間時間に、「火星」を練習してみようかな。



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