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【祝】クレジット機能追加/パスタマシーンの幽霊

本日はまずご報告から。

Online shopでクレジット機能が使えるようになりました。ちょっとほっと一息。ヨカッター。

https://masumihirayama-aat.stores.jp

興味がある方は是非覗いてみて下さいね。まだ作品点数は少ないですが、徐々にアップしていけたらと思います。

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さて、本日のブログの写真はここ最近の面白かった本、川上弘美さんの「パスタマシーンの幽霊」です。川上さんのご著書はもうかれこれ10年以上前。。?に1冊だけ読んだ事がある位で。。その当時は読んでもあまりピンとこなかったというのが正直な意見です。

しかし、私にとってこの10月のミッションは今まであまり触れた事のない物や人に触れてみる、なのでいつも素通りしてしまっているような図書館のコーナーにふらりと立ち寄った時に眼に留まったのがこの本でした。

22編の短編が詰まっています。

お話に出てくる人は、料理が出来ない女の子、お父さんが再婚する事にもやもやしている女の子、フラットな家族に馴染めない子、小人、幽霊、同僚を妬んでいる人。。など様々なひとびとが出てきて、その彼らの日常に新たな道が拓ける結末もあれば変化はない様に感じるものもあります。

そのはっきりとした起承転結がないけど、登場人物達のその時々に見せる僅かな心の揺れや変化がシンプルで短い文章の中に余白と含みを持って描かれているのがとても心地よく感じた。

「・・・しないためにこうした方が良い」とか、ちょっと悟りたいという、即短目的達成思考ムードがむんむんしているこの世の中、むろん、私も悟れるものは悟りたいし、嫌な思いはなるべくしたくないし傷つきたくもない、できるだけ回避していけるならショートカットを知っておきたいぜ!って感じなのですが。。

でもこの川上さんの作品を読んでいると、その時々に味わえる感情を丁寧に咀嚼しようと思えた。きちんと咀嚼出来るという事はその感情を味わいつくすという事であり、ちょっと違う言い方をすると、色をつけてあげる事にもなるんじゃないかとも。

最近、様々な方と言葉を交わし、自分がそれによってどう揺れ動くのかを観察していたからただ単にそういう風に感じるのかもしれない。その揺れ動きの結果、現実は大きく変わってはいないけどごく僅かな変化があって、小腹が満たされている自分もいるから面白い。

そして、そんな心の揺れをしっかりとサポートしてくれるゲイで美大出身の修三ちゃんが私は好きだなー(「修三ちゃんの黒豆」、「道明寺ふたつ」、に登場します。)

また色々と開拓してみたいと思います。
今日、久しぶりに太陽を見た気がします。天気だけはもう少し安定して欲しいものです。洗濯。。

ありがとうございます!サポート頂いた分は今後の活動費に投資させて頂きたいと考えています。