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コメディカルに必要な心臓エコー検査の見方 〜その人は収縮不全? それとも拡張不全〜


心臓エコー検査といえば

循環器疾患のみならず

様々な疾患の術前検査や

術後の経過観察に役立てられています.


心臓エコー検査で

誰もが知っている指標といえば

「左室駆出率(LVEF)」ですよね!


LVEFって何を意味するの?

と聞かれれば

多くの方はこう答えるのではないでしょうか?

「心臓がどれくらい動いているか」

「心臓の収縮機能を表している」


こんな感じだと思います.


これも,もちろん間違いではありません.


でも,もう少し

LVEFを深く学んで

LVEFが意味することを

正確に理解してみませんか?


LVEFは心臓エコー検査の基本であることは

間違いありませんから

LVEFが深く理解できるようになると

目の前の対象者を

より理解できるようになり

息切れの原因を解釈したりすることも可能です!


また,

他のコメディカルスタッフと知識に差をつけることができたり,

カンファレンスで

医師とディスカッションができたり,

何よりエコーを見ることが

楽しくてたまらなくなります.


今回は,

●LVEFとそれを規定する要因

●LVEFが本当に意味すること

●拡張機能(E/A ,  e')の評価方法

●拡張機能を規定する要因

●収縮機能と拡張機能の関連

●拡張機能と運動の関係


これらをご説明させていただきます.


かなり,わかりやすく噛み砕いて

お話します.


それでは

さっそくLVEFに関して

詳しく解説していきます.

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