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第三十話 彼女の話

○○○△△△✕✕✕✕』夜になるとベルが鳴った。アスカちゃんの番号だった。まだケンジと一緒に外をフラフラしていたので、近くの電話ボックスに入りダイヤルする。積極的な子だなと思いながらコール音を聞いていると「はい、○○です」アスカちゃんの声がした。「俺だけど、ベルなったから、、、どうしたの?」「どうもしてないけど、電話したいなと思って」「今まだ外だから」「あっ!ゴメンね」「もう少ししたら帰るから電話する前にベルならすよ」電話ボックスから出ると、ケンジに「俺そろそろ帰るわ」と言った。ケンジはニヤッとして小指を立て「コレか」と言った。「そうだよ、羨ましいだろ!」と言ってやった。

家に着くとアスカちゃんのポケベルに『106364=てるするよ』と送り、アスカちゃんの家の電話にダイヤルする。何回かコールしてから「もしもし」とアスカちゃんの声が聞こえてきた。「今帰ってきた。遅くなって悪い」暇だったから大丈夫だよ」との返答、「なんで俺と話したいの?俺のクラスに気になる奴でもいるの?」私はわざとそう言ってみた。「いるよ」「誰?」「誰だと思う?」そんなラリーが続き、私は「俺だったりして」と言った。「そうだけど。迷惑だった?彼女とかいたりする?」予想通りの流れだった。「いないけど。。。俺と付き合ってみる?」予定調和なラリーが面倒になってストレートに言ってみた。「私でいいの?」「いいよ。本当は研修の時見て気になってたし」と素直に言った。「すごいっ!両思いだね!アスカちゃんは嬉しそうな声を出した。「じゃあ今日から彼氏彼女だね!浮気はダメだよ!」嫉妬深い性格らしい。「しないよ」と答えた。

高校に入って初めての彼女が出来た。彼女は一つ年上だった。普通科の女子高に通っていたが将来やりたいことがあったらしく、それを学べる今の高校に入学したらしい。お互いに予定を入れていない時は一緒に帰った。帰りの方角も一緒で私より一つ遠い駅から来ていた。私は彼女の降りる駅まで一緒に行き駅ビルの中にあるマックやロッテリアなどでいろいろな話をした。

お金もかかるし、家とかで会えたらいいね」と言ってきたが、私の家だと帰りにまた駅まで向かい電車に乗らなければならない。彼女は「親にバレたらまずいんだけど、私の家に来る」「リビングから玄関見えないしコッソリ入ればバレないと思う」と言うのだ。「大丈夫なんだったらそれでいいよ」と私は提案を受け入れた。よくよく考えれば一番いい方法だった。私は門限はもちろんないし、泊まっても次の日の朝一くらいの電車で帰れば何も問題なかったからだ。ケンジや、やまちゃんと夜まで街で遊んでいても夜に彼女の家に泊まることも出来た。SEXするのは私が初めてだと言っていた。中学時代色んな女と寝たが身体の相性は今までで一番良かった。胸で挟んでもらう、いわゆるパイズリも初めて経験した。ただ、タバコは良いが薬物はNGな子だったので、会う予定の日は薬を抜いてからでないといけなかった。

学校でも友達も増え、放課後は気の合う仲間と遊び、夜は彼女と会う。理想的な生活だった。ただ彼女との関係もそう長くは続かなかった・・・

今回は高校に入ってすぐ付き合うことになった彼女とのエピソードでした。次回は学校生活のエピソードを書きたい思います。

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次回に続く

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