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最底辺人間の自伝

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70年代生まれ。生活保護を受給している最底辺の人間です。現在父子家庭で中学生の息子を育てるうつ病患者の、今までの半生を記した自伝的小説、自伝的エッセイになります。
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#精神疾患

最底辺人間の自伝

まえがき体調に変化を感じ通院 うつ病と診断され、その後離婚、子供を引き取り辛い状態での育…

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第四十三話 初めての子守

姉の家にいた男は、やはり子供の父親で43歳だという。私の母親よりも年上だった。いままで姉が…

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第四十二話 姉の出産

学校を辞めてから半年ほどが経ち、暦は暑い7月になっていた。 数年ぶりに姉からの電話。私が…

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第四十一話 売人の日常

16歳の頃の私、自分自身が若かったので、販売する相手も自然と若くなっていた。世代が近いと都…

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第三十九話 売人になるまで

シンナーをやっている知り合いはいくらでもいた。だがその入手ルートは、ほとんどがヤクザがら…

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第三十八話 退学から引っ越し

私は高校一年生の冬に学校を辞めた。自分の意志ではなかったが後悔はなかった。学校を辞めたの…

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第三十六話 短かった高校生活

冬休みに入って早々の事、学校から大きな封筒で書類が届いた。開けてみると一枚の紙が入っていた。紙のいちばんうえには退学願いと書かれていた。学校側が記入する欄は全て記入済みで、私が署名、捺印をすればいいという状態になっていた。 祖母は泣いていた。私が停学になった時にも、とても悲しそうな顔で、「私が全部悪い。私の育て方が間違っていた」と言った。その言葉を聞いた時、私のやっていることを止めさせたいが言えなかったのだろうな、と思った。 私は高校生活でまともに授業を受けた記憶がない。

第三十四話 停学中

停学という処分をされると基本的に自宅にいなければならない。一日に2回程度、担任教官からの…

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第三十三話 日常生活には薬物

高校に入り停学になったことで、より遊びに比重を置くようになっていった。そうなったのは、お…

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第三十二話 高校生の遊び

よく「~らしい」という言葉を耳にする。『高校生らしい振る舞い』『高校生らしい遊び』『高校…

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第三十一話 暇な無期停学

高校生活の滑り出しは上々だった。特に揉め事もなく、可愛い彼女も出来て、中学時代の友達とも…

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第三十話 彼女の話

『○○○△△△✕✕✕✕』夜になるとベルが鳴った。アスカちゃんの番号だった。まだケンジと一…

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第二十九話 新入生研修と女の子

「あいつ生意気じゃね」「あいつらムカつくな」「あいつやっちゃうか」等々、それぞれが、ここ…

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第二十八話 入学

中学校を卒業して一か月、いよいよ高校生活が始まる。 高校生は、大人と子供の中間のような感じで、中学生の頃は高校生を見ると、何ともいえない憧れのようなものを持っていた。大人の話を聞いていても、「高校時代が一番楽しかった」という人も少なくはない。 そんなことを考え、自分の高校生活を勝手に想像しながら、私は入学式に向かった。私の通った学校は私服なのだが、入学式はスーツか中学時代の制服を着用との事だったので、わたしはお気に入りのサージの短ランとボンタンで髪形もバッチリと決めて行っ