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ひきこもりを改善させようとしてくる勢力

はじめまして、ひきこもごもと申します。

メディカルソーシャルワーカーを中心としたひきこもり支援に関する任意団体「ひきこもごも」と申します。 支援者目線と、元当事者のメンバーによるひきこもりの状態にある方のいまと、気持ちを一緒に考えています。
いままでひきこもりの方、その家族、現行の支援とその課題、支援者のあり方を発信してきました。

人は理由なくひきこもらない

まず前提として、ひきこもるには理由があります。ここではひきこもりの方の状態を考えています。なんのためにひきこもるのか、その原因と、その状態が必要としていることをまとめています。


ひきこもり専門の連れ出し屋

最近少し下火になってきましたが、悪質な「ひきこもり治療請負業者」の問題がかつて取沙汰された時期がございました。
2006年に名古屋にあるとある引きこもり者矯正施設において、当時26歳の男性を監禁し死亡させる事件が発生しその施設の壮絶さが注目されてから、徐々に世間においても連れ出し屋といわれる支援とも言えない介入が減っていきました。

今の暮らしを変えようとしてくる外敵

「本人のためを思って」「いつまでも閉じこもっていてはいけない」「何年も養い続けている」いろいろな思いから親御さんはひきこもりの状態にあるかたの改善を願い、外に連れ出そうとします。
しかし本人の意思に反するものだったり、原因が改善していなかったり、心の休息を必要としているときであったり、理由があってひきこもっているいまの暮らしを変えるような介入は本人には外敵に見えます。たとえ原動力が、親心や愛だとしても本人に届くものが、敵意や悪意、攻撃しかないのだとしたらその介入は改善に繋がるものではありません。

では放っておけと言うのか

状態の改善には段階があります。回復期にはむしろ本人が外出をしようしようとしていきます。

むしろ地域の目を気にして遠い支援機関などと繋がろうとしていきます。

必要なのは親の回復

本人の回復を望むあまり、自身の状態への関心が低くなっているご家族がいらっしゃいます。お子さんがひきこもっていて、あるいは苦しんでいて、あなたはつらいのではないでしょうか。もしもお子さんが自分らしく輝いていて、はつらつと暮らしていれば、あなたも明るい気持ちになるのではないでしょうか。それは鏡のようにあなたのことでもあります。お子さんの背中を押すのではなく、あなたの背中を見せてあげてください。

ここでは親御さんから本人に与える影響について考えています。

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