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ひきこもりじゃなかった頃①

 とりあえず、今の状態をひきこもりというかは置いといて(社会的ひきこもりと便宜上言われそうな状態)、僕自身がひきこもりじゃなかったと明確に言える時期を書いていこうと思う。
 始まりは高校時代の友人とのやりとり(と言っても家に居たのでネットでのやりとりである)が発端である。
 彼が職を失して、以後数年彼自身もひきこもることとなるのだが、新しいものを探すという事で、一緒に専門学校の講座を受けに行ったのがはじまりだった。彼は漫画が好きだったので漫画学科へ、僕は小説が好きだったので小説の学科へと足を運んだ。
 そこで、プロットなるものを作ること等を教わり、楽しいなと思い、駄目元で家族にお願いをしてみると案外にOKを貰え、そのまま学校へと入学した。最初の方は電車に乗ることも、大変だった。腹痛で一駅一駅おりてはトイレへ駆け込んだ。幸いにもそこの担任が元ひきこもりであることを理解してくれており、腹痛で遅刻したり、体が動かない日があることも理解してくれた。
 周囲も割と気の良い面子が多く、小説の話で盛り上がったり、ボードゲームを教務担任が趣味で置いていたので、そちらで交流などがうまくはかれた。その学校には今も感謝している。
 さらに就職への転機となったのが友人の中の一人が重度の身体障碍者のグループホームでアルバイト勤務をしていて、それを見学させてもらえたことだ。こういう世界もあると見させてもらい、その後、そのバイト先へと僕自身もアルバイト勤務で初めての就労をした25の時である。普通に考えたら遅すぎる。
 とにかく専門学校を卒業した後もそこでのアルバイトは続いていた。勤務時間も増えて、一人暮らしできる程の給与を貰えたので、家族から離れ、一度目の一人暮らしを開始した。家族とは、その頃から反りが合わなくなってきていた。姉と弟からは介護職は底辺の仕事と言われ、両親からは勤務形態について心配をされていた。(勤務形態が夜勤と日勤の28時間勤務だった。17から次の日の21時までの勤務だった)
 転機は3年目の途中位に訪れた。介護福祉士の資格の勉強をしていた中、高校の複数の友人でNPOを一緒にやらないかといってきたのだ。とりあえず肩書があれば、という気持ちぐらいで作ろうといった緩やかな作成だった。
資格を取ったと同時ぐらいだろうかNPOは作られた、代表理事が其の時、四国に居たため、書類の受付等はすべて僕がやることとなった。
 その時に介護福祉士になった為、正規職員になっていたので仕事の量も増えていて、多少疲れを覚え始めていた。介護の仕事とNPOでひきこもり支援をしようとなったので、居場所作りや挨拶周り等、色々していくうちに疲弊は溜まっていった。更にはひきこもりの別団体の協力もし始めて、僕自身が大分限界に近づいていた。
 そして、その時に起こった事柄が僕の精神を大きく削った。
 ある集まりで知り合った友人から麻雀ついでに登壇してよ。と依頼が来たのだ。僕は軽く良いよといった。それをNPOの集まりの際に言った時、代表が「僕のほうがNPOやひきこもりのことよくわかってるから僕が出る」と言い始め、そして相手方に電話をかけて、僕と彼二人で行くこととなった。
 時間もあったので、恐らく、代表が伝えたかったことを聴いて、僕がそれを伝えれば一人でよかった。その時点で割と、精神的にしんどくなってきてた。そして登壇が始まり、代表が登壇とシンポジスト。僕もシンポジストとして出ることとなった。成功はしたのだと思う。
 ただ、僕の中でのしこりはとても残った。そして、その後報酬が出た一人だったら移動費以外も出したのにみたいな感じだったのですが、そもそも僕は報酬はそのまま寄付したいくらいだった。自身で今は生計を立てれていたし、それで他のひきこもりが助かるならと思っていた。
 代表は当然とお金を貰い。僕ももらわないわけにはいかないので貰った。
 ただその後にその代表が他のNPOのメンバーがいる前で発した言葉に僕は愕然とした。
「〇〇の報酬なんですけど、ぷるぷるより僕のほうが多かったですw」
 
中々に堪えた。代表は高校時代からの友人ではあるが、そんなことを言ってくるとは……というのが強く残った。
 そのしこりを残したまま、仕事とNPOと外部の仕事がどんどん増えていき、朝起きてNPOの挨拶周りして夕方から28時間の勤務をして、仕事終わって少しサビ残して家に帰って寝て、朝起きて外部の仕事をして28時間勤務へいく。そんな生活な上に、途中で研修が入ったりと、休みが一日がない月もできて、限界になり、精神状態が恐らく、そこで一度おかしくなっている。夜勤の時、3時間だけ仮眠の時間があるのだが、心拍数が上がり、眠れない時があった。情緒も不安定になり、多方面へと迷惑をかけただろう。
 そこでNPOも介護の仕事も辞めた。
 ただ、その後半年後に、違う仕事へと復職し、そこからの話もありますが、長くなるため、今日はこのくらいにしておきます。

 
          長文失礼しましたm(_ _"m)


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