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【セルソース・バリュー】アイデアは無価値

セルソースでは行動規範や思考規範が、「セルソース・コアバリュー」や「セルソース思考」という形で言語化されています。

それらに登場するフレーズの中でも、私が最も思い入れがあり、そして会社に根付いていると感じるのが『アイデアは無価値』。セルソースに入社を決めた理由はいくつかありますが、そのうちの一つがこの言葉でした。

先日、スティーブ・ジョブズも近いことを言っていたと知り、改めてこの言葉の意味と、セルソースでこれがどう浸透しているのか、について綴ってみたいと思います。

セルソースの8つのコアバリュー

セルソースのバリューは以下の8つです。

1.アイデアは無価値
2.常識を疑え
3.執念
4.スマート&スピード
5.自責と挑戦心
6.Give and Give
7.一円を稼ぎ出す
8.必達志向

こうやって見直すと、いずれも社長の裙本がよく言ってる言葉であり、「ああ、本当に創業者社長本人が書いた言葉なんだな」ということがよく分かります。

そして、この1番上に今回の「アイデアは無価値」がありますが、まさに、この8つの中でも特にセルソースに浸透していますし、象徴しているとも思います。

「アイデアは無価値」とは

では、この言葉にはどういう意味があるのでしょうか。裙本の著書である「ミレニアル・スタートアップ」から本人の言葉を引用してみたいと思います。

行動指針の一つ目には、「アイデアは無価値」と記されている。
これは文字どおり、「アイデアを出すだけでは、一切何の役にも立たない」ということを、全メンバーが理解するために最初に掲げたバリューだ。

ビジネスでもプライベートでも幾度となく、会議室や雑談において、「そのアイデアいいね」ということだけを言い合っている場面に立ち会ってきた。しかし、アイデアだけでは一切の価値を生み出さない。

そのアイデアをベースに、アクションプランを練り、実際に行動を起こし、何らかの結果や価値を生み出してはじめてそのアイデアは意味を成す。 僕が最も嫌う報告や会議は、アイデアの羅列だ。

アイデアをブレストすることはもちろん重要だし、そこに制限を設けるべきではない。ただし、よいアイデアこそ、可及的速やかに次の具体的な行動を立て、責任者を明確にし、次の一歩を踏み出すべきだ。

アイデアだけで終わるような組織や会議は一切意味がないし、まさに無価値である。それが僕たちの行動指針の一つとなっている。

まさに、言葉通りでした。

私自身はアイデアに乏しい人間なので、「優れたアイデア」や「ユニークで面白味のあるアイデア」につい憧れてしまいます。

しかし、まさに裙本も書いているとおり、「長々と議論をし、やっと合意された良さげなアイデアが、全くアクションに移されずに終わる」シーンを幾度となく目にしてきました(裙本と私は同じ会社出身なので、共有出来ているイメージもあるでしょう)。

そういった時間は信じられないくらい生産性が低く、時間の無駄でしかない。

「アイデアそのものが無価値」と言っているのではなく、「アイデアの状態で止まっていたら、無価値」だよと

アイデアを出すのに掛ける時間・労力と、アクションする時間・労力のバランスを間違えるな、アイデアを出して満足するなよ、それがこの行動指針の意味でありメッセージだと思っています。

スティーブ・ジョブズの言葉

先日、「スティーブ・ジョブズ 1995 ロスト・インタビュー」を読み、そこにかなり近いことが書いてありました。こちらも引用します。

アップルに非常に大きなダメージを与えたのは、私が去った後でジョン・スカリーが罹った、ひどく深刻な病だ。

私は他の人たちがその病に罹るのもみてきたけれど、その病とは、素晴らしいアイデアが仕事の9割を占めていて、そのアイデアをスタッフに示せば、スタッフは当然作業に取り掛かってアイデアが実現すると考えてしまうこと

問題は、素晴らしいアイデアと素晴らしい製品の間には、とてつもない職人技の積み重ねが必要だということなんだ。アイデアを発展させていく過程で、そのアイデアは変貌し、成長する。

取りかかった時点で考えていたものと同じものができることなんて絶対にない。細部を積めていくに従って多くのことを学ぶし、妥協しなければならない点も無数に出てくるからだ。

一言で言えば「スカリーよ、アイデアを出しただけで仕事が終わったと思うな」「アイデアが生まれてからが仕事」ということを言っていると思っており、セルソースの掲げる「アイデアは無価値」にかなり近い文脈ではないでしょうか。

ジョブズがグラフィカル・ユーザーインターフェース(GUI)に大きなインスピレーションを受けたのは、ゼロックスのパロアルト研究所でした。しかし、ゼロックスはその素晴らしいアイデアを一向に現実にインストールすることが出来なかった。その後の両社の行く末は皆様ご存じのとおりです。

発明家と企業家が違う、というのはまさにこのことですね。

バカみたいな行動力の持ち主だった、ジョブズ

この本を読むまで知らなかったことがありました。ジョブズはAppleを創立する遥か前、12歳の頃から異常な行動力を発揮していた、ということに。

12歳の時にヒューレット・パッカード(HP)の創業者に電話をかけ、「予備の部品が欲しい」といい、部品をもらった上で、HPで働けるようにしてもらったと。

そこから毎週火曜の夜にHPの研究所に出かけては研究者と会い、プログラムを書き、電子機器を組み立て、、、を繰り返していたと。

私は彼の「Connecting the Dots」がすごい好きで、そういったイノベーションの生み出し方に感銘を受けていましたが、やはりそのベースには圧倒的な行動力があったという、ある意味当たり前のことを改めて確認しました。

今の自分のちんけな行動力で満足していては、全然ダメですね。。。

セルソースにおける「アイデアは無価値」の浸透度合

話をセルソースに戻して終わりましょう。

まずセルソースに来て驚いたのは、その圧倒的なスピード感。打合せはガンガン入る、でもその都度何かが決まる。次のステップが必要な時も、それは翌日だったり翌々日に組まれる。予定調整はGカレ一発(前職では、カレンダーで空いていても、秘書にイチイチお伺いを立てる必要がありました)。

半年経った今では当たり前に感じてしまっていますが、「打合せごと、議論ごとにちゃんと何かが決まり、次のアクションが明確な状態で終わる」ということは非常に素敵で強力なことであり、そしてこの「アイデアは無価値」マインドが浸透していることの証左だな、とも思います。

ただ、それも100%ではなく、人数の多い会議などは、「モヤッ」として終わりかけることもあります。そうなりそうな時に、ちゃんと「Next Action合意して終わりましょう」と言える社員がいるのも、いいですね。

文化というものは努力を重ねなければ、薄れていく一方です。「アイデアは無価値」のみならず、行動規範・思考規範を神棚に掲げることなく、日々の行動・思考に落とし込まれ続けるようにするのが私の仕事なので、引き続き全力で頑張りたいと思います。

おわりに

普段はこういう形で終わらないのですが、今回は会社のコアに触れたので。

セルソースは爆速成長中です。そして、今後も伸び続けていく様がはっきりと見えています。一方で、驚くくらい人が足りません。人は増えているのですが、やるべきことだけでも大量にあるのに、やりたいことも大量にありまして。

求人情報は以下のサイトに一覧になっていますが、「とりあえず話を聞いてみたい」という方がおられましたら、私の所にいつでもご連絡くださいませ(Twitterアカウントはnoteの私のアカウントに紐づけてあります。Facebookはこちらです)

HRMOS求人サイト:https://hrmos.co/pages/cellsource/jobs

では、また来週。

細田 薫


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