見出し画像

前触れもなく、ある日突然。

今晩は。

ここ数日、寒かったですね。
ちょっと前の熱中症になりそうだったほどの暑い日は、何処へ行ったんでしょうね?

コロナ自粛も早数ヶ月。
首都圏を除いて自粛解除宣言が出ました。
首都圏住まいの私は、まだ自粛の人です。

運動不足防止、病気予防の為に母と外を軽く散歩する毎日です。
マスクを付け、メガネかけ、暑い日には帽子を被り歩いています。
時にマスク無しのマラソン人が、
ハーハー息を吐きながら近づいてくれば、
こちらからよけ、蛇行しながら歩いています。
(マラソン人"まらそんびと"という言葉、五輪真弓さんの「恋人よ」の歌詞にあるんです。懐かしい。)

歩きながら、目に飛び込んで来た草花や空などを
iPhoneで撮りながらの、寄り道猫(ФωФ)なので、
ノロノロ散歩です。
あんまり運動にはなってないですね。

そんな散歩途中、道沿いの畑の角に紫色の花を沢山つけた植物に出会いました。
ゼニアオイ。。。
空を仰いでグングンと伸びていく姿。
どこまで成長するのかな?
最終的な姿がどこまでいくか、その成長を楽しみにしていました。

でも昨日…
散歩途中に、それは「突然に」でした。
刈られてしまってたんです…
悲しい光景がそこにはありました。

画像1

真っ直ぐに長く伸びたその茎には、
赤紫色の丸い花が、ぽちぽちとついて咲いて…
生きていました。

このまま帰ることは私には出来ず、
花泥棒みたいで嫌ですが、硬い茎を何度もねじり切り、何本か花をいただいて来ました。
いただいてきた…というより、
この子を保護してきた、そんな気持ちが本音です。

家に帰って、花瓶に活けました。

画像2

救ってあげられたのは、これだけ…。
心残り。
なんなら、ハサミを持って引き返せば良いのに、
そんな行動力は無かった。

でも、また今日も通ることになったんですよね、
あの道を。

あの子たちは、あのまま横たわってました。
薄暗闇の中、残った花が健気に生気を保って、
こちらを見ている。

たまたまなので、またハサミは持ってない。
仕方なく、また手でねじり切り、
数本を家に連れて帰りました。

そうだ、「連れて帰る」。
これがぴったりくる言葉かも、私の心情に。

連れて帰って、昨日の先発隊と合流させました。

画像3

仲間も増えて賑やかになったね。

あの悲しい光景は、まだ消えていないけど、
これで少し自分自身も成仏できそうだよ。

農家さんにも事情があったのかもね。
と、しよう。

それにしても、衝撃的なことは突然、
「ある日突然」やって来る…。

コロナ禍もそうだ。

大切な人との永遠の別れも。

ぷらぷらぼけーっと生きていると、
いつか突然に心臓突かれることになる。

すでに私はそんな体験を何度かしている。

なのに、まだ馬鹿のまま。

と、残された時を美しく咲くこの花を前にして、
私は思う。

生きとし生けるものたちよ、謳歌しよう。

もう一度言う、

謳歌しよう。

思ったよりも人生早い。

ゼニアオイよ。
君の生きた証をここに。

画像4

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
優しいあなたのこれからが、幸せな日々でありますように。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?