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引き寄せのセミナー

職を無くした私は

とりあえずバイトをいくつか

掛け持ちをし、

時間が出来れば

カフェやコーヒー屋、喫茶店を

巡り、

なんの取り柄もない   

どこにでもいるおばちゃんに

なっていく事に焦りながら

いわゆる、自分探しの放浪の旅を

続けていました。



少し話を戻すと、

仕事を辞める何年か前に

ある本を教えてくれた

ある方と出会いました。

小説になりそうなくらいの

この方との出会いについては

今回はさらりと流しますが

そのある本を教えてくれた

その方は


その本を教えてくれるためだけに

現れたかのように、

しばらくしてから全く

お会いしなくなりました。



それから私は

この本の作家さんの魅力に

惹かれていき、

その作家さんの

いわゆる自己啓発セミナーに

参加してみることにしました。


そのセミナーは

確か100人くらいの中規模なもので

予め渡された無地のバッヂに

手書きで自分の名前を書いて、

名前の下に

自己アピールを書いておくことが

必須でした。

当時私は若かりし頃に

一度だけ行ったことのある

イタリアに行きたくて

(娘との約束とカフェならやっぱりイタリアでしょ!ということもあり)


名前の下に、


「イタリア語の先生を探しています」


と書いてみたのです。

そして、

このセミナーに参加した

きっかけを参加者全員が話をして

隣に座っている人と

自己紹介をし合う、という

よくあるセミナーの

実践が始まりました。


すると、私の隣に座った人が

私の住む家からほど近い

隣の字(あざ)の人で、

なんとその方のお知り合いに

イタリア語の先生がいると

言うではないですか。

100人近い参加者の中で

ピンポイントで近所に住む人が

いただけでも驚いたのに、



え、こんなに早く

(イタリア語の先生が見つかることが)

叶っていいの?

という戸惑う気持ち以上に

自分の直感を信じ、

私の隣に座っていた

そのOさんを介し、程なく

Mさんという素敵な女性から

イタリア語を約二年間ほど

習う事になりました。


それから娘が6年生になり

念願のイタリアに行けたのは

Oさんのおかげ以外の

何者でもありません。



またこのセミナーで出会ったOさんには

隣の字に住んでいるにもかかわらず

その時以来(セミナーの後にMさんを

引き合わせてもらってから1度だけ

会ったのち)

一度もお会いしていません。





この出来事の辺りから

偶然とは思えない出来事が

始まっていき、


そのお役目だけに

現れてくれた人に守られていきながら

私は少しずつ

自信を取り戻していくのでした。
























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