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新規就農物語

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新規就農を目指す方へ向けて、自分が辿ってきた人生の中でどんな人間がどんな想いで、どんなタイミングで農家に新規参入したのかを綴ったシリーズです。
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#新規就農

新規就農物語12〜キムチ〜

新規就農物語12〜キムチ〜

こんにちは!いよいよこの新規就農物語も最終回となります。ここまで書けたのも、見てくださった皆様のおかげです。本当にありがとうございます!

これが終わったらまた別のシリーズを綴っていきたいと思いますので今後とも宜しくお願いします!

さて、人生最大のチャレンジ、出産を迎えた私たちひかり畑夫婦でしたが、子どもが生まれたから明日からまたバリバリ仕事だ!とはいきません。

もちろん出産の後には、出産より

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新規就農物語11〜妊娠・出産〜

新規就農物語11〜妊娠・出産〜

就農当初から様々なチャレンジを繰り返してきた自分たち、ひかり畑ですが、ここにきてまたしても大きな転換期を迎えることとなります。

妻ひかりの出産です。

これが本当に私たちにとって最大の転換期になりました。

めちゃくちゃプライベートな内容なのですが、将来家族経営で農業をしたい!と思われる方は体験者の一次情報として是非読んでいただきたいです。

ぶっちゃけ超幸せで超大変な経験でした笑

もともと子

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新規就農物語⑩〜ワインぶどう〜

新規就農物語⑩〜ワインぶどう〜

なんだかんだでこの新規就農物語も10話目に突入。過去を振り返りながら過去の自分に言いたいこと。

おい!そのまま突き進めよ!

です。

過去の自分は短期的なものの考え方で、未来を見る余裕なんてこれっぽっちもなかったんだなぁ。

自分の考えは間違っていなくて、そのまま突き進んでいれば今頃どんな成功をおさめていたんでしょうか。

でも右に行ったり左に行ったりすることで、「ここには宝がなかった」「ここ

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新規就農物語⑨〜野菜農家〜

新規就農物語⑨〜野菜農家〜

追い風も向かい風も、風向きが変わった時がターニングポイントとなってきました。

前回の記事で、ついに「家なき子」となり全てを失った高松夫婦でした。

なんの身寄りもなく新潟に単身やってきたひかりです。頼れるのはパートナーの高松だけで、帰る家はもはやその家だけだったのに、その家がなくなってしまった不安はもう相当なものだったでしょう。

持っている農機具は小さな家庭用の管理機ひとつだけだったとは言え、

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新規就農物語⑨〜出会い〜

新規就農物語⑨〜出会い〜

人との出会いって本当に素晴らしいものだと思います。

自分が農業を始めると決めてからは、絶対に結婚なんてできないと思っていました。

結婚できない条件のようなものを兼ね備えていたからです。

農家、貧乏、長男…などなど数えればキリがない。

というか数えるだけ惨めになるだけなのでやめておきます。

前回綴ったように、いよいよ就農だ!と意気込んではいたものの農業はほとんどできずに短期のバイトを転々と

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新規就農物語⑧〜就農1年目〜

新規就農物語⑧〜就農1年目〜

新規就農を目指す方向けに綴り始めたこのシリーズですが、各方面から感想を頂き本当にありがたく思います!

自分自身、この投稿をし続けることで心情の変化がものすごくありました。このシリーズが終わったら、今の自分が目指すべきことを綴っていきたいと思っています。

さて、いよいよ沖縄から新潟に帰ってきて就農に向けて動くところから。

ここで注意ですが、このシリーズでは自分の全てをさらけだすつもりで書いてい

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新規就農物語⑦〜沖縄生活〜

新規就農物語⑦〜沖縄生活〜

いよいよ本格的な農家としての第一歩を踏み出した高松でした。すったもんだがありまして、沖縄の離島に住み込みで農家のバイトをすることになったお話が前回までのお話です。

今回は沖縄での生活のお話をしたいと思います。

沖縄での生活は、基本的に1月から4月まではサトウキビの収穫。そして4月から7月までは葉タバコの収穫のお仕事をしていました。

そのほかに、社長の犬の散歩、社長の家の草刈り、鶏のお世話、ヤ

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新規就農物語⑥〜沖縄移住〜

新規就農物語⑥〜沖縄移住〜

第5話目にして、ようやく農業を始めた高松でした。

過去記事はこちらにまとめてありますのでお時間あればご覧ください。高松と言う人間がどんな人間なのかよくわかると思います。

さて、農協の仕事を辞めた高松でしたが、辞めた時期がちょうど1月。と言うことで、今思えば梨の剪定仕事やら何やらやるべき仕事はあったと思うのですが、それでも農業の仕事をしてみたい!と思い、とりあえず暖かい所へ向かうのです。

当時

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新規就農物語⑤〜サラリーマン後期〜

新規就農物語⑤〜サラリーマン後期〜

いつもご覧いただきありがとうございます。

Facebookの方でこちらの記事をシェアさせていただいているのですが、ご感想をいただき本当に嬉しい限りです。

多くの方にこの記事を届けるというよりも、好きで読んでくれるとか、新規就農を志しているという方に向けて書いている記事なので、そんな方からご感想をいただけると、自分も書いている意味みたいなものを見つけられてすごく意欲が湧きます!

引き続き、こん

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新規就農物語④〜サラリーマン時代〜

新規就農物語④〜サラリーマン時代〜

ついに社会人までたどり着いたこのシリーズ。なんとなく高松利行という人間がどんなやつなのかわかっていただけたでしょうか?

最初にも書きましたが、自分が農家になると挑戦した時に、どんな人間がどんなタイミングでどんな想いでそのチャレンジをしたのかに興味があって、意外にそこの部分ってあまり出てこなかったので自分でそれを綴ることで、これから新規で農業にチャレンジしたいという方の後押し、もしくは諦める材料に

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新規就農物語③〜大学時代〜

新規就農物語③〜大学時代〜

さて、新規就農物語と見せかけて、この記事上では未だに農家になっていないのですが、もう少しお付き合いくださいませ。

もはや、誰が見てるかとか関係なく自分が楽しくなってきたので書いています笑

幼少期を綴った「新規就農物語①」はこちらから

人生のターニングポイントとなる高校時代までを綴った「新規就農物語②」はこちらから

その時々で、自分のやりたいことがコロコロと変わっていきました。

中学時代は

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新規就農物語②〜高校時代(暗黒時代)〜

新規就農物語②〜高校時代(暗黒時代)〜

さて、今回は高校時代からのお話になります。

前回のお話をご覧になっていない方はこちらを読んでみてください。

意外に小学校4年生で175センチの身長があったと言うことが面白がられたようです笑

何も努力をしなかった。

これが高校、いや大学卒業するまで続いた自分の人生だったような気がしています。

子ども時代の自分は、いつも誰かの目を気にしているような人間でした。だからみんなが言うことは、「高松

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新規就農物語①〜幼少時代〜

新規就農物語①〜幼少時代〜

注)新規就農とは全然関係ないのですが、自分がどんな人間でどんな人生を歩んできて、どんなタイミングや想いで農業を始めたのかを知ってもらいたいので、子どもの頃のお話から始めたいと思います。どうぞ面白がってお付き合い頂けたら嬉しいです。

1983年4月6日。

夫婦で床屋さんをやっている家に、長男としてこの世に生まれてきました。

父、母、姉、わたし、妹の5人家族。

自営業の辛さがわかっている母は、

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はじめのいっぽ。

はじめのいっぽ。

はじめまして。ひかり畑という名前で新潟で農業をしている

高松利行(たかまつかずゆき)と申します。

さて、「農業を目指す」と言いながら、もう農家になって8年目です。

わたしの実家は夫婦で床屋さんをしている、いわゆる自営業でした。

父方の祖父母は漁師。

母方の祖父はトラックの運転手。(祖母はわたしが生まれる前になくなっていました。)

親類にはひとりも農家はいませんでした。

というわけで、

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