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夜のひとりごと
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「心の水面が穏やかな風にふかれてゆっくりと揺れる感じが好きで、たまに暴風とか台風とか異常気象とかが現れて心の水面がジャバジャバ荒れても、いつかは落ち着くものだし落ち着けばまたあの穏やかな風にふかれてゆるやかに揺れるって思えるから大丈夫だってわかってるんだ」
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よいことの中にもよくないことが存在していて よくないことの中にもよいことが存在していて だからどちらの状況であってもどちらをより強く見ているかによってどちらをより強く感じてしまうか ただそれだけなのかもよ 幸せも不幸せもきっとそういうこと
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「星屑を食べると口内でも胃の中でもシャリシャリするし消化しきれない、体の中で発光し続けてその光が体を貫くんだ、痛くはないけどその光に飲み込まれてしまいそうで怖くなる」
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いつの間にか伸びきって鋭くなって他人や自分を無意識に傷つけてしまわないように、心の中に潜んでる爪もたまに確認してちゃんと切って手入れしておかないとな
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「光に包まれて眠るのは眩しくてきっと眠れないと思うでしょう。でも光に包まれているうちに自分もいつの間にか光になっているから眩しいなんて感覚すらなくなってしまうのですよ。そこには全部があって同時に何一つ無いのですから」
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明るさの中にも暗さを持つ人が好きだし 暗さの中に明るさを持つ人が好きだし 明るさも暗さもどちらもちゃんと身をもってわかった上で それでも明るい方を向いて生きようとする人が好き
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「星屑は溶かして飲むとものすごく熱いんだよ、まるで胃の中が灼熱のようになって臓器のさかい目が無くなってしまうかのように思えるんだ、きっと細胞のひとつひとつが星に置き換わるからなんだろうね」
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気づいたらいつの間にか春が来ているように、気づいたらいつの間にかみんなの心にも暖かさが来て花が咲き始めたらいいのにな
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「形のないものに形を作ることでそこに力を宿す。言葉は使う側によって毒にも呪いにも薬にも祝福にもなる。そしてそれは受け取る側によってもまた無効化されたり強化されてしまうことだってある。人は自らを試すようなものを自らで造り出した面白くおかしな生き物」
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溶けた心は身体中を巡って吸収されて、いつか言葉や音や絵や何かその人が表現したいことになったりそれ以外でも日常のふとした何かになって外側に出ていく
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白も黒も両方持ち合わせた上でなおかつ白くあろうとする人が好き、自分の中にある狂気を知った上でその狂気を飼い慣らして平然と穏やかに生きてる人が良い、どんなに汚れた場所であっても汚れることなく汚されることなく平然と清らかさを保っていられる人が好き
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「誰かを救いたいだなんておこがましいこと自分は思えない、傲慢だって思うから。ただ誰かがいつの間にか勝手に救われてたり幸せな気持ちになってたりしたらいいなとは思う、自分も誰かの何かに勝手に救われてたりすることあるから」
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