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#006 男と女の仕事算

Q.6
男の人3人で8日間かかる仕事を、女の人が4人ですれば9日間かかるそうです。この仕事を、男の人2人と女の人6人ですると何日間かかりますか。

基本的にここでは実際に出た中学校の入試問題を出しているのですが、これには何の仕事であるのかが書かれていないので、ちょっと男尊女卑っぽいような文脈になりますね。笑
きっと力仕事なのでしょう。

これは仕事算(のべ算)と呼ばれますが、
社会人はちょっととっつきやすいというか
イメージのしやすいジャンルではないでしょうか。

一口に仕事といってもその仕事の中でも
いろんな種類のタスクがあるし
AさんとBさんがいたとして
例えばAさんの方が仕事が速いと思われていても
Bさんの得意分野で競った時には
仕事のスピードは逆転するかもしれない。

だから企業にとっては
それぞれタスクが最短で終えられるように
得意分野毎に仕事を割り当てる、というのが理想ですね。

そう考えるとこの仕事算の問題では
基本的にそういう理想形態をすっ飛ばして
「効率的ではないかもしれないけど女性にも仕事を任せてみよう」という企業にも見えないこともない。
そんな社会に優しい考え方は会社自体に余裕がないとできないのだけど。

「数学とは問題の作成者との会話である」

とよく言われるけど、
顔も性格も分からない大人の隠れた想いなんて
大人でも分かりません。
想いすら無いことだってあると思います。

でも、無くても想像を楽しんで
「会話をするように問題を解く」ことはできます。

算数や数学をただの問題と思わず、
その問題の向こうにはちゃんと人間がいるから
気楽に会話をするように問題に取り組んでみると
案外気楽に解けちゃうかもしれません。

受験算数なんて、そんなもんでいいと
個人的には思ってます。

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