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夢のその先

「大きくなったら何になりたい?」

子どもに大人がよく聞くこと。

子どもはとても柔軟で、その時思っていることを素直に答えてくれる。

ある日の夕方、私に幼稚園に入ったばかりの下の子が同じ質問をしてきた。

「ママは大きくなったら何になりたいの?」

「そうだなあ。ずっと元気で〇〇ちゃん達のママでいることかな」

「それはもう叶っているから、他のなりたいものを教えて」

「他に、うーん・・・」

子どもには夢を持つことは大切なことだよ、夢に向かって努力することは素晴らしいことだよ、と話しているのに、夢を叶えたその先の未来を私は想像できていなかった。

子どものうちは夢や希望にワクワクしているけれど、大人になって夢を叶えたらそこでおしまい?なりたいもの、すきなものを追いかけなくていいの?ほんとうにそれでいいの?

親になったから子ども優先で自分のことは後回し、じゃなくて大人も子どもと同じように迷ったり悩んだりするし、ときにはやりたいことに全力で夢中になる瞬間があっていいんだ。

子どもに質問をされたときから私の新たな時間が始まった。

環境を変えたり大きく舵を切ることは難しいけれど、未来に向かって一歩一歩進んでいかれればそれでいい。

大人になってからの夢は目標じゃなくて通過点みたいなもの。
マラソンコースの途中にあるコーンみたいなもの。
叶えてもすぐ次がスタートする。終わりはない。

仕事でヘトヘトになった私のパワーチャージは、夜に子どもと一日を乗り切ったねとお互いの健闘を称え合う瞬間。

お仕事一日お疲れ様!学校一日お疲れ様!今日も眠い中よく頑張って行ってきたね。
そう言い合うだけで疲れが吹き飛んでしまうから不思議。

子どもからたくさんの気づきをもらう。
彼らは素直の天才だ。
私が幼い彼らの手を引いていたはずなのに、いつの間にか
その真っ直ぐな瞳はとても眩しくて私の人生を照らす太陽になっている。



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