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サレ・ド・500円

今日はZINEのイベントに参加した。
私のは短歌集4種類2形態。
売れるかな……!?という期待アンド不安で昨夜はうとうとでしたが、無事元気に接客できたしそこそこ売れました。よかった……。
いまの時代当たり前に『たかが○○円』なんて言えないけど、なにかものを販売してお金を頂戴する度に感動している。
お金をもらえたことに対してじゃなくて、お金を払うという選択をしてくれたお客様に感動する。

今回の短歌集は500円で販売していた。
来た人は、買わないって選択肢ももちろんある。
どうせなら気持ちよく買ってほしいから私は押し売りなどしない。ちゃんと買わないって選択肢をお客の目の前に用意してるつもり。

それでもお金を出して、今日の場合は私の短歌集を買う選択をした人が何人もいた。

しかも、お金を払ってくれた上に
「ありがとうございます」
なんて言ってくれちゃったりする。


そこで私は嬉しくなりつつハッ となる。


この短歌集、金額に見合う価値、あるよね?


いやあ!分からん、分からんけど!!


喜びの先に不安、ありがち。
ごちゃごちゃ考えるタイムと喜怒哀楽タイムはミルクレープのクレープとクリームのような関係で存在する。もしくはラザニアとソース、あるいは……もうなんでもいいけど自分で作ったものを販売していると感情の揺れ動きがすげえのなんの。

んで帰宅後どっと疲れる。厳密に言えば家に着いて車から降りる直前にスイッチがオフになる。


正直、豆本の製本クオリティは低めだ。
中身で勝負している。あとサイズ感の可愛さで。

それもあって当初作ってなかったA5サイズの短歌集も用意した。クオリティはあえて言うなら並盛り程度。普通じゃないかと思う。

しかし今回のイベントの参加者さんたちのZINEのクオリティがどこもかしこもやべぇかった。私はまず紙にこだわるということをしようとすらしてなかった。そんな考えは少しも浮かばなかった。当たり前だが誰も教えてはくれないし。

紙の種類とかどこで学ぶの!?
恐らく私は今がその学び時なのでしょう。

他にも、なんかみんな、すごかった。

価値あるものを作っていてすごい。
しかも聞けばそれは本業ではないという。

最終的にたどり着く、それに比べて自分は……という虚しい空間に彩りを加えるために私は、終わったあとコンビニで肉まんとスイーツまんをひとつずつ買った。

中華まんを一度にふたつも買うのは私的には贅沢だ。

買ってから、今季初の肉まんだ!と気付いた。コンビニが夏を強制シャットダウンしてくれている。

帰りつつ食べた肉まんは熱い味がした。肉まんの食べ始めの、熱を食べている感覚は本来の味がもったいない気がするけど嫌いではない。
猫舌だから熱い肉まんに対して行き場の無い怒りがこみ上げるし、同時に自分で口に入れておいて熱さに怒ってる自分、ウケるなーと思う。

スイーツまんと称したが抹茶ショコラまん的な名前のやつだった。あんまんと呼ぶのも違うかなーと思った。スイーツまん?デザートまん?プロは中華まん甘味部門をなんて呼んでいるんだろう。

抹茶ショコラ、甘さが極限まで控えられている感じが大人ウケしそうだと思った。抹茶チョコではなく抹茶"ショコラ"と名乗るだけあるなあ。大人な響き、ショコラ。

どちらも迎えにきてくれた母と半分ずつにして食べた。


明日もあるという余裕感ただよう夜。サッカーの試合の賑やかさが風に乗って伝染してくる。
お風呂を沸かしたらしい恋人が電話口で寝落ちしてしまい、これから3時間無駄に保温されてしまう湯船をかわいそうに思う。

明日も頑張ろう。楽しみだ。

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