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-春の山菜- おかずに困らない季節。
春、真っ盛り。
昼から少し時間があったので山菜を採ってきました。
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まずはこちら。身近な山菜の代表格「わらび」。わらびは山奥じゃなくても河原の土手とか、ちょっとした斜面など、けっこう身近にありますね。近くに茅場(茅の茂った場所)があれば、そんな場所のわらびは太くていいやつです。なので、可能であれば茅場のわらびを狙いましょう。
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下の方は硬いので、まだ葉の開いてないものを選んで、手で折れる場所から折って収穫しましょう。あ、場所さえ知ってればバケツ何杯分でも採れますけど、そんなに食べないでしょうからほどほどに(笑
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お次はこちら。春の天ぷらといえば。「タラの芽」。雑木山でも杉山の中でも、山を歩くとけっこう見かけますね。トゲトゲの木です。似てる奴だとカラスサンショウとかハリギリ、ヤマハゼなど色々ありますが、まぁ新芽なら皆さんが間違えて食べても大丈夫でしょう(笑 棘で怪我をしないよう気をつけて収穫して下さい。
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はい、ちょっと山の奥の方まで歩いてくると、ありました。「ゼンマイ」。山奥の林道脇とかによくありますね。
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ちなみにゼンマイにはオスとメスがあります。「男ゼンマイ」「女ゼンマイ」なんて言いますね。上の写真、緑のブツブツ(胞子葉)があるのがオス。下の写真、小さい葉っぱがツルツルしてる(栄養葉)のがメス。
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オスの方が先に生えるので少し背が高くて、葉の部分が丸いボールみたいになってますね。別にオスでもメスでも食べられるんですが、オスは少し硬いし、来年またゼンマイが生えてくるように残しましょう。メスも数本は残しましょう。全部とっちゃうと来年はその株から生えなくなっちゃいます。
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はい、ゼンマイも採れたので下山して、帰り道に「フキ」を採って帰りましょう。フキノトウの「フキ」です。こちらは「ツクリブキ(造り蕗/水蕗)」いわゆる園芸種になるのかな?当然食べられますし、美味しいんですが、せっかくならヤマブキ(山蕗)の方が香りもいいのでおすすめです。
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こっちがヤマブキ(山蕗)。さっきのツクリブキに比べると葉が少し小さいですね。山裾とか、割とどこにでもあります。無限に(笑
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フキを見分ける際は、茎の部分を折ってみると判りますよ。上の空洞が無い方がヤマブキ(山蕗)で、下の空洞がある方がツクリブキ(造り蕗)です。ちなみに「中が空洞になっていること」をこの辺の方言では「カンポス」と言います。「俺ぁ頭がカンポスだけん。」というのが正しい使い方です(笑
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…と、いうことで、今の季節は身近な野山を歩いてみると沢山の山菜がありますね。夕食のおかずには困りません。
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採ってきた山菜はさっさと調理しちゃいましょう。そんなに手間はかかりません。まず、ゼンマイはふかふかの綿毛で覆われてるので、これを外して水洗いしておきます。
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次はアク抜き。タケノコの時と同じ要領です。鍋に水をいれて、「水1リットルに対して小麦粉を大さじ4、塩を小さじ2」加えて混ぜたものを沸騰させ、そこにゼンマイを放り込みます。「3分茹でます」。
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茹で終わったら、「冷水で10分ほど放置」。はい、アク抜き終わり。あら簡単。ちなみに、ワラビも同じ方法でアク抜きして下さい。
もし長期保存したい場合は、この状態から天日で乾燥させます。食感をよくするために1時間おき程度に1日5~6回手もみします。修行です。とはいえ、そんな一年中ゼンマイやワラビを食べたいわけでもないので、乾燥させることはめったに無いですね。旬のものは旬に食べましょう(笑 まってる時間も楽しいもんです。
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タラの芽は…2、3日前も食べたから今日はパス(笑 特にアク抜きとか下処理は必要ありませんが、すぐに使わない場合はハカマを外して、硬い部分の皮をちょっと切って、こんな感じに水に浸けておくといいです。
フキは板ずり(まな板の上で塩を降ってゴリゴリ)してから2、3分茹でます。茹で終わったら、冷水にとり、冷めたら外側の皮(筋)を剥くと料理に使えます。おかず多すぎになるので、とりあえず下処理だけして、これも今日はパス(笑
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…ということで、一品目「ワラビのお浸し」。アク抜きしたワラビに醤油を大さじ1、酢大さじ1/2、砂糖小さじ1、で混ぜるだけ。
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二品目「ゼンマイと油揚げの煮物」。ゼンマイを油で炒めて、油揚げを入れて、また炒めたら、だし汁400mlで煮ます。酒大さじ1と砂糖大さじ2.5を入れて、しばらく煮たら醤油大さじ1、煮汁が減るまで煮て、最後にみりんを少々入れて一瞬強火にして照りを出したら、完成。
ちなみに、この煮物、そのまま食べても美味しいですが、うちは炊き込みご飯を作る際に、たけのこと一緒に放り込みます。簡単に山菜の炊き込みご飯が出来ます。
明日はフキの佃煮かな。
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皆さんもせっかくの春ですので、身近な野山に山菜採りをしてみませんか。採るのも楽しい、食べて美味しい、春の楽しみです。
でわでわ、また何かつくったらこちらに投稿します。