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STARフレーム【書き方だけで給料があがる】

いきなりですが質問です。

あなたは人事担当で社員を評価する立場だとします。面識がないAさんとBさんから提出された文章を読んだとき、どちらを高く評価するでしょうか。

Aさん:

○○社様の案件はプロジェクトマネージャも一次請けのエンジニアも使い物にならないので、オレが一人で頑張って完璧な設計をした!プロトタイプも作った!(だからもっと給料よこせ)

Bさん:

○○社様の経営戦略であるDX案件では、技術先行で必ずしもお客様要望にミートできていないことが課題だった。そこで過去の経験を活かしプロトタイプを作成しつつ協議をすすめる形式をとった。
結果、お客様自身も見えていなかった要望を含めつつも見積以内で完遂。プロジェクトを成功に導くとともに、○○社様の信頼を勝ち取りさらなる案件引き合いにもつなげた。

さて。言葉遣いはアレとしても、Bさんを高く評価すると思います。

ただ冷静に考えてみてください。
実は、AさんもBさんもやっていることは同じです。同じことをしているのにBさんの方を評価する。何がこの差を生んでいるのかを考えてみます。

① AさんとBさんは何が違うのか

AさんもBさんもやっていることは同じです。
違いは「書き方」だけです。

Aさんは基本的に「オレすげー」だけを書いています。こんな書き方をする方はあまりいないと思うかもしれませんが、違いを明確にするため極端に表現しているだけで、実際、こういった話はよくあります。

たとえば技術系イベントでは「うちの製品はとにかくすごいぜ!他社なんか目じゃないぜ!」という論調が多い印象です。「うるせーよ」という感じ。

一方、BさんはSTARという流れで文章を書いています。STARとは、

* S(Situation) 状況
* T(Task) 課題
* A(Action) 行動
* R(Result) 結果

の頭文字をとったもので、この順番で話すといいよというものです。これを使うと「オレすげー」感を薄めつつもきちんと自己アピールができます。

具体的にみてみます。Bさんの文章を振り返ってみると、

(S:状況) ○○社様の経営戦略であるDX案件では、
(T:課題) 技術先行で必ずしもお客様要望にミートできていないことが課題だった。
(A:行動) そこで過去の経験を活かしプロトタイプを作成しつつ協議をすすめる形式をとった。
(R:結果) 結果、お客様自身も見えていなかった要望を含めつつも見積以内で完遂。プロジェクトを成功に導くとともに、○○社様の信頼を勝ち取りさらなる案件引き合いにもつなげた。

という構造の文章です。

コツは最後のR(結果)を盛ること。塩梅としては、自分の職位の2ランク上くらいの視点で結果を出した・貢献したという言い方をすると「刺さる」と思います。この文章で言えば、ただの設計者以上の役割を果たしたように見えて給料が上がるわけです。

② どんなときに使えるのか

STARはうるさくない形で自然に自己アピールができるフレームワークです。よく使うケースとしては、業務評価や、転職面接などが挙げられます。

シンプルなフレームワークですが効果は絶大です。僕の場合でいえば、業務評価ではSTARを意識した書き方をしているのですが、ぶっちゃけ大した仕事をしてないにも関わらず、ずっと悪くない評価が続いています。上司と反りが合わなくても標準以下の評価になったことはないです。

ファクトは変わらなくても、伝え方を工夫するだけで給料が上がります。
ほんとです。

おわり。

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