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どんなに利益を上げても自分が動いていたらプレイヤー

こちらの記事でも書いた通り、
優秀なプレイヤー=優秀なマネジャーとは限りません。
しかし多くの組織がこの二つを混同して結果、
マネジメントが破綻しているケースがみられます。

今回は組織論としてよりも、
マネジャーに就任した人の
心構えの切り替えについて考えてみようと思います。

マネジャーの仕事は価値を生まない
まず大前提として、マネジャーの仕事では価値は生まれません。
マネジャーの仕事は整理整頓、教育、管理です。
いずれも向いている方向は組織の内部に対してです。
しかし組織が社会に対して価値を発揮するためには
外を向いていなければなりません。
そしてプレイヤーとはこの組織の内部にいながら
外部と接している人たちを指します。
一方でマネジャーはこのプレイヤーたちと接しています。

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上の図をご覧ください。
かなり簡略化した組織図ですが
ここから読み取れるものがあります。
まず、図形の中は組織内部です。
そしてその外側が組織外部、社会です。

この図をよく見ると、
プレイヤーは三辺が外側と、
一辺が内側(マネジャーと)と接しています。
一方マネジャーは二辺が外側と、
二辺が内側と接しています。

つまりマネジャーの力量は
組織内部においてどれだけ
働いているかが問われるわけです。

にもかかわらず多くのマネジャーは
社会に対して価値を生み出そうとします。

裏方に徹する
マネジャーになるということは
陣頭指揮をとってチームを活性化させて
社会に多くの価値を提供して・・・
と想像する方が多いと思います。

しかし実態は違います。
そういった華やかな仕事の裏側を支えるのが
マネジャーの本来の役割です。
つまり価値を、手柄をプレイヤーに
差し出さなければなりません。

プレイヤーから何か提案があった場合に、
意見を述べるのは構いませんが、
その後の各部署との調整など、
その提案実行に必要なアクションは
すべてプレイヤーに一任しなければなりません。
なぜならそうしないとせっかくのプレイヤーの提案を
マネジャーが横取りした形になってしまうからです。

もちろんプレイヤーが動きやすいように
根回しなどを行うのは問題ありません。
しかし重要なことは組織における主役は
あくまでプレイヤーであってマネジャーではないのです。

プレイヤーの代わりに行動してしまう
マネジャーは人としてはとてもやさしいのだと思います。
プレイヤーに余計な負担をかけないために
自分が動いているというのが実態でしょう。

しかしマネジャーになった以上、
それではマネジメントになりません。

自分が動かなくても価値を提供する組織を組み立てる、
そんな心づもりでこれからも
チームビルディングしていけたらなと思う次第であります。

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