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業務に正しさはいらない

正しいという言葉の不正確さ
正しい書式、正しい言葉使い、正しい行動などなど、
社会人には正しさが求められる場面が多くあると思います。

しかし一方で正しいとは何なんでしょうか?
何をもってして正しいのでしょうか?

実は正しいという言葉は
とても不正確な言葉なんだよというお話です。

正しいの意味
みなさんも正しいを以下の2つの意味で
使っていることが多いのではないでしょうか。

1.ルールに沿っている
2.正義である

この二つの意味は文脈の中で
使い分けをされるわけですが、
文脈の中で使い分けられるということは、
解釈が受け手によって違ってくる
可能性があるということになります。

投げ手がルールに沿っているという意味で使っていても、
受け手がそれを正義であると受け取った場合、
受け手にとってそれは正義なのです。

こちらの記事の通り、ホモサピエンスは己の正義の下でしか
生きていけません。
これが正義だと刷り込まれた人は
正義を貫くため以下の記事のような
いわゆる余計なおせっかい、過干渉に走ってしまいます。

業務に求められるのは合理性
では業務に求められるのは何でしょうか?
答えは簡単で、合理性、ただそれのみです。

1.のルールに沿っているは合理性の一部ではありますが、
足りない視点があります。
それはそもそもこのルールは合理的なのか? という視点です。
これを持っていないとただやみくもにルールを
順守するだけのマニュアル人間になってしまいます。

一方で2.正義であるについては論外です。
正義とは価値観であって、価値観で業務を
規定するわけにはいきません。

こちらの記事でも書いた通り、
みんながやりやすい方法とは
個々人の価値観に基づくものです。
そんなもので全体のルールを規定してしまうと
結局無法状態になってしまいます。

正しいという言葉は不正確です。
不正確であるがゆえにどうとでも捉えられるため
使い勝手のいい言葉でもあります。
しかしそれに頼り切ってしまうと
ディスコミュニケーションを発生させかねません。

こちらの記事で書いた通り、
私は言葉の定義とはコミュニケーションにおいて
とても重要な要素だと考えています。
この考えにのっとって、私も普段の言葉使いを
気を付けないとなと考える次第であります。

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