見出し画像

一人の男がバーのオーナーになるまで【懐古録】~カフェ&バー経営の生き残り論~ #1

「カフェとバーはやっちゃいけない」

とある外食産業コンサルユーチューバーの方が言っておりました。
こういった話題は大好物なワタクシ、その方の主張をフムフムと見ていたところ、続けて

「この形態は開業2年で80%廃業してゆきます」

なんてことも仰っておりました。
まぁワタクシ、ススキノでカフェバーというものを経営しております。
その方からすると合わせ技一本で間違いなく廃業してゆく業務形態ですが、動画で仰っていた主張については

完 全 同 意。

いやマジで、起業なんてやるもんじゃねぇっす。
当店では多くのお客様に「起業ってカッコいいよね」とか、「何かに縛られず自由に仕事したいわ」という話からご要望に応じでプランだけは一緒に考えたりはしますが、前提として

独立はやめとけ

ということをお伝えした上で話を進めます。
まぁ、あれこれ空想するだけなら経済的痛手はありませんし、酒の席では丁度良い話題ですからね。

とはいえ、

なんだかんだで当、ひいじいCAFEは足掛け8年目でございます。
10人のうち8人が倒れて行く世界で生き残りの2割に入れてしまったわけですね。
それを理論的に分析してみた結果、ワタクシなりに結論を出した

カフェ&バー経営の生き残り論

なるものを綴ってゆきたいと思います。
と、その前に一つだけ断っておきたいことがあるのですよ。
それは

あくまで個人の感想です!

妄信してはいけませんし、ワタクシが発信した通りのことをして経営が立ち行かなくなっても一切責任は負いませんし負えません。
あくまでイチ意見として捉えていただけたら幸いです。
それでも良いよ、という方だけ読み進めていただけたらと思ってますよ。

と、

まずはワタクシが開業を決めた2015年の1月、Facebookに投稿した内容をリンクしておりますので興味のある方はアンダーバーが引かれた一文をクリックして飛んでみて下さいね

【一人の男がバーのオーナーになるまで】-講習に出よう!-

ひいじいCAFE開店の9か月前、地下鉄の中吊り広告で見かけた札幌市商工会議所が開催している起業セミナーなるものに参加した時の記事です。
無料ということもあり、今思い返せば人によっては物足りない講義の内容でだろうなぁとういう感想を持ちましたし、同席した参加者からは心を折られることを言われたのですが、ワタクシの中では

参加してよかったなぁ

なんて思ってます。
ここでは明記していませんが事業計画書を立てるという講義がありましてね、来店見込みとか月の売り上げがナンボとかざっくり計画を立て、書類に書いてゆくわけですね。
これは空想の域なので実際はフタを開けてみなけりゃわからないことですし、上振れだって下振れだってするので水モノなのですが、開業するにあたり数字がはっきりと出るものがあります。
それが、

開業資金。

物件を借ります、備品を揃えます、飲食物を仕入れます。
ここではカフェバーやスナックで話を進めますよ。
広さや席数で若干の違いはありますが、多角経営の一環で開業するわけで無い個人事業主であれば自身が見た限り大きな違いはありません。
んで、そのことを何故知っているのかって?
それはワタクシ

酒屋だったからです。(今でもですが)

新規開店するお店さんはオープンを迎えるにあたって商品を揃えておかなければいけません。
なので、その日を迎える数日前にドカっと飲食物を仕入れをするわけですよね。
んで、酒屋が納品する商品の平均金額ですが

12万円前後。

あくまでススキノの場合ですけどね。
約10年前の話ですが、ここから大きく上振れや下振れしたお店さんは見たことがありません。

次、

店舗を借りたり什器を揃えたりする費用ですが、自身は経営者の方に直接聞きました。
まぁね、ワタクシ

酒 屋 で す か ら。(現役)

仲良くなっていれば納品の合間にナンボでも聞き出せます。
これは酒屋の配達員と経営者の信頼関係がモノを言うところですね。
とはいえ、酒屋に身を置いていなくともビル側に問い合わせをすればナンボでも教えてくれるため、これは、あくまで酒屋だと有利ですよという話です。
それに+αで細々とかかってくる、そう捉えていただけたら幸いですよ。

とまぁ、

上記で何故、このことを綴ったのかというと、セミナーの中でコンサルを生業としている講師の方が

『キミは開業にかかる数字を持っている、これは強いね』

と言って下さったからです。
当時は何のことだかわからなかったのですが、今ではよくわかります。
潤沢にあれば気にすることがない運転資金ですが、個人で開業するとなるとそうはゆきません。
なので、

開業するにあたり、ざっくりとこのくらいかかるよ。

ということを知っていると無謀な開業には至らないんじゃないかな、そんなことを今回はお伝えしたかったわけですね。

と、

あくまで当ブログは開業を勧めているわけではありません。
どうしても夢を叶えたい、もしくは一国一城の主になりたいという方に向け、微々たるものですが失敗の確率を下げることを目的としております。
とまぁ、長々と語ってきましたが

カフェ&バーの開業はオススメしません。

なぜなら茨の道を進む未来しか待ち受けております。
なんだかんだで会社員、サイコーですよ。

と、

しめくくりに一言、今回だけでは題名にした『カフェ&バー生き残り論』の答えとするには不十分ですが、自身が開業の様子をFacebookに投稿した文章を踏まえつつ、シリーズ化してゆきますので時間のある方はお付き合いしていただけたらと思ってます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?