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部活動の地域移行をすべき理由

部活動の負担による教育力の低下

そもそも教員は教科で採用されており、部活で採用されてはいません。様々な業務でパンクしている学校の働き方改革を進めるために、文科省も部活は教員が担う必要は必ずしもないと述べています。

部活動顧問をもつと、土日にも学校へ来て部活指導をするように生徒保護者管理職から求められることがあります。伝統的に土日に一日中練習している部活だと、土日の休みは全て無くなります。

しかし、教員は土日は本来休日です。そもそも、教員は平日にも部活の指導や書類仕事、授業準備などで残業をしています。調査によれば、休憩時間を除き平日10時間ほど働いている教員が殆どです。

学校は現在仕事量が膨大でパンクしています。授業などの本来の教育活動に支障が出るほどです。教員が担う必要のない部活動は地域移行をすべきでしょう。

経済的損失

現状、教員がタダでスポーツや文化活動を担っているせいで、スポーツや文化活動の指導で食べていこうとしている人の雇用機会を奪っています。なぜなら、部活指導は教員の時間外に行われることが多いのですが、教員には時間外労働に対する残業代を支払わなくて良いことになっているからです。土日の部活には日当がでますが、1日大会引率しても2,700円ほどです。ほぼサービス残業になってしまっています。

教員が自己犠牲によりタダでスポーツや文化活動の機会を提供していることで、優秀な指導者がコーチ料やレッスン料を取ってスポーツクラブや芸術教室を運営する妨げになっています。

教員以外が担えば、指導者には賃金が支払われます。コーチ料やレッスン料の問題から、部活を休日に無制限でやる、などの過熱も抑えられます。外部化して正当な賃金がもらえる産業にすることで地域経済も活性化もできるはずです。部活は地域移行すべきなのです。

生徒のために指導者を

再度になりますが、そもそも教員は教科で採用されており、部活で採用されてはいません。そのため、管理職から顧問が割り振られる際に、全く経験のないスポーツや文化活動の顧問にされることがあります。女性だからと画期に触れたことのな人に吹奏楽顧問、若いからとサッカー未経験の男性にサッカー部、などのいい加減な人事がされています。

そのため顧問になっても技術指導は出来ず、できることは精神論で生徒を叱ったり、専門的指導無しでひたすら練習させること位の場合もあります。
学生時代の貴重な時間を非効率な練習で費やす事ほど残念なことはありません。専門的な技術指導のできる指導者が必要なのです。

まとめ

部活動の地域移行には様々なメリットがあります。教員が授業や学級経営などに専念できたり、雇用を創出し地域の経済の活性化も目指すことができます。生徒も専門家から指導を受けてスポーツや文化活動の活性化も行えます。地域移行を進めていくことが教員にも生徒にとっても地域にとっても、良いことなのです。

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