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学校の低性能パソコンが教師の時間を奪う

仕事の足を引っ張るPC

教員は支給されたパソコンを使って校内の仕事(校務分掌)をします。ワード、エクセルなどを使って報告書類や通知、テスト、など様々な書類を作ります。また、校内サーバーや校務支援システムへアクセスするためにもパソコンを使います。今や学校ですら仕事をするのになくてはならないパソコンですが、そのパソコンが仕事の足を引っ張っていることに最近気づきました。多くの方が賛同してくれているように、私の自治体だけの問題ではなさそうです。

低性能パソコンが引き起こす問題

学校のパソコンの性能は悪すぎです。例えば、パソコンの性能を大きく決定するCPU(人間でいうところの頭脳)は最低グレードのceleronであることがほとんどです。パソコンを買う時には例えば大学生はceleronの2つ上のグレードのcore i5を買うことが多いと思います。学校のパソコンは最低性能の廉価モデルのCPUなのです。

性能が悪いパソコンを使うことで、仕事をする際に時間を無駄にすることになります。毎回ワードなどを立ち上げるだけで1分ほど待たされます。1分は僅かな時間ですが、1分が積み重なって一日で15分、一週間で1時間以上、一ヶ月で4時間以上も時間を無駄にしていることになります。ただでさえ時間が足りない学校の先生にとって、これは業務の効率化の観点からは非常に勿体ないことではないでしょうか。

悲しいかな、自宅の私物パソコンの方がよっぽど性能が良く動作が快適です。しかし、勝手に私物のパソコンを持参して学校のネットワークにつなぐことはできません。生徒の個人情報に関わるデータへはセキュリティの点から学校のパソコンからしかアクセスできないからです。結果、低性能のパソコンを使わざるを得ないのです。

個人でできる対策

低性能の学校のパソコンは仕事で使わざるを得ない状況です。文句を言ってもすぐには改善はされませんから、まずは少しでも業務効率を上げるために、個人でできる低性能パソコンの力を最大限引き出す工夫を考えてみました。

windowsの機能で使う必要のないものに関しては無効化する、が一番の手だと思います。上記では挙げてはいませんが、

  • 検索バーの無効化

  • 定期的にシャットダウンする(一週間毎?)

  • 複数のタスクを並行しない

  • 余計なプログラムはアンインストールする

  • ゴミ箱の中身の削除

  • パソコン本体に極力保存しない

  • ダウンロードフォルダにファイルを溜め込みすぎない

以上のような工夫もパソコンの動作を快適にするために有効かと思います。まずはできるところからやっていきましょう。

個人の努力には限界がある

個人の工夫でも改善される率はせいぜい数%程度でしょう。根本的な解決にはなりません。

自治体は教育の予算を減らすためにできるだけお金のかからない低性能のパソコンを買って、学校へ支給しているのでしょう。しかし、その安物買いが教師の時間という貴重な教育資源を失わせていることを多くの方に知っていただきたいです。そして、もう少し性能の良いパソコンを支給してくれることを切に願います。

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