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社内番組を2年間やって分かった「本当に盛り上がる社内コンテンツ」の作り方(4つの型も紹介)

どうも!株式会社マクアケでキュレーターをやりながら、社内番組「幕ウラでダル絡み」のMCをしております武田です!
このnoteは、社内番組を2年間続けてみて学んだことやお勧めのコンテンツなど、2年間のノウハウを全て詰め込んだ内容となっております。

「社内活性化」は常に組織の課題だと思いますが、社内番組は解決策の1つになると考えます。特に、リモートワークが続くこのご時世では、対面でのコンテンツが難しくなってきており、オンラインで実施できる企画が非常に重要になってきます。

そんな中、弊社で実施したオンライン社内番組は非常に効果的だと感じたため、ぜひ皆様にも活用頂きたく、このnoteを書いています。
余談ですが、弊社の社内番組「幕ウラでダル絡み」はリクナビNEXTさん主催のGOOD ACTION AWARDのトレンド賞を受賞させて頂きました。

社内の活性化担当の方や盛り上げ隊長、若手の方や人事担当の方などにお勧めです。全く同じやり方をする必要はありませんので、ぜひ参考になれば幸いです。

社内番組で得られる効果

社内番組によって得られる効果は、大きく3つあります。

メンバーの相互理解が深まる。

社内番組では、基本的に会社のメンバーをゲストに招くので、メンバーの理解促進につながります。
例えば最近の番組コンテンツだと、スラムダンクが大好きな社員さんを集めた「スラムダンク 大好き社員」企画を実施しました。

どの方も間直近1年以内の入社の方だったのですが、それぞれのプライベートな趣味が分かるのはもちろん、話し方や些細な雰囲気も伝えることができます
通常業務のコミニケーションだと、どうしても本人の「ウラ」の部分は見えてきません。しかもリモートワークで、長時間の対話やコミュニケーションにも制限がかかります。

しかし、こういった社内番組を設けることで、メンバーのプライベートの話や深い話を聞くということができます。これによってメンバーの理解が深まると思っています。

社員が1つになる。

これは言ってみれば、学校行事のようなイメージです。社内番組が1つの行事として機能することで、メンバーに一体感が生まれます
例えば、弊社では毎年「24時間テレビ」をやっています。もう、毎回エンディングが死ぬほど感動するんですよね笑(泣く人もいます)

この感動、一体感の中心に、確実にこの番組があります。皆さんお忙しい中、番組を一致団結で創り上げるのですが、正直しんどいです笑。ですがその分、24時間走り切ったときの感動は計り知れません。
社員同士の会う機会が少なくなったからこそ、こういったイベントの重要性が増してきますね。

他のイベントに横展開ができる。

例えば社員総会の2次会、忘年会や新年会など、社内イベントは年間を通していくつかあると思います。
その時に最も苦労するのがそう、コンテンツ作成です。時間と人、場合によってはお金も必要になります。(私も新卒時代、非常に苦労した記憶があります笑)

そんな中、日頃から社内番組でコンテンツを配信していると、中には「神回」が発生します。
その神回、つまりは「当たりと分かっているコンテンツ」を横展開することで、比較的簡単に面白いコンテンツを作ることができるのです。

現在弊社では、社内番組(映像あり)と社内ラジオ(映像なし)を隔週で配信しているので、年間50以上のコンテンツが生まれるわけですが、その中に必ず神回があります。
また、日頃から社内番組を配信しているので、イベント当日のオペレーションも比較的スムーズです。

さらには、ウェビナーやイベント登壇などの配信もノウハウが溜まっていくので、本業にもシナジーがあります
僕個人で申し上げると、社内番組がきっかけでウェビナー相談が増え、それなりに喋れるようになってきた後は全体イベントの登壇も任されるようになりました。
このように日頃から社内配信を行っていると、昨今のオンラインイベントを上手く運営することができます。

他にもメリットはいろいろあるのですが、特に大きいのはこの3つだと思っています。


気をつけたいこと4つ

「社内番組をやるメリットがわかった。でも、どうやればいいんだよ!」と言うそこの貴方、安心して下さい。説明しますよ。
といっても、機材はパソコンだけで充分ですし、ソフトもズームがあれば充分です。後はMCとゲスト用意するだけで、一応番組は成立します笑

大事な事は、あれこれ準備することではなく、「まずやってみること」です。我々も最初は視聴者がずっと10人以下でしたが、続けていくにつれて徐々に視聴数が増えていきました。(24時間テレビの視聴者数は、当時120人前後の社員数に対して70人と高視聴率)
と言っても元も子もないので、ここでは放送開始にあたって大切なことを4つ書いておきます。

告知をしっかり行う。

当たり前に聞こえるかもしれませんが、日常業務の中で番組の告知をしっかりするのは案外難しいです。
我々も当初はSlack(社内チャット)のみで宣伝を行っていましたが、役員の計らいで、当日の朝会(全社参加)にて宣伝をさせてもらっています。当たり前の話ですが、社員の皆さんは日々業務に忙殺されております。テキストだけではなく、告知の場を多く設けることが大切だと思っています。

ゲストと仲良くなる。

というのも、ゲストと仲良くなっておかないと、番組で濃い絡みができないからです。以前あった失敗例をお話しします。
最近で入った方をゲストにお招きした回で事前にミーティングを行わなかったため、本番で十分なツッコミや質問ができず、表面的で面白みのない内容になってしまいました。

社内番組のメリットである「相互理解」「仲良くなること」を達成するためには、表面的なプロフィールや趣味だけでは情報不足です。過去にどんな恋愛をしたのか、何度も読み返している漫画は何か、などその人の本性に迫る必要があります。

しかし、いきなり初対面の人にプライベートの話などを聞くのはご法度です。なので事前にしっかりと仲良くな里、その上で踏み込んだ質問をする、と言うのが鉄則かなと思います。

コンテンツをしっかり練る。

当たり前ですが、いくら社内番組内とはいえ、面白くない番組は観てもらえません。大きく、2つの観点があります。

1つ目は、「告知をしたときに面白いと思ってもらえるかどうか」です。

例えば、「今日のゲストはTさんです!色々聞いていこうと思いま〜す!」より、「テーマパーク対決!ディズニーとUSJ本当にすごいのはどっちだ対決!」という企画内容の方が、明らかに視聴者は増えます。
企画にキャッチーさがなければ、忙しい社員さんには観てもらえません。YouTubeやTikTokなど、競合はいくらでもいますので。

2つ目は、「また観たいと思ってもらえるか?」です。

面白い企画内容は番組のリピート率にも影響するので、量産するよりも、面白いコンテンツをしっかり配信したほうがいいです。(という文脈の中で、我々は当初1週間に1回配信していたところを2週間1階配信に切り替えました)

「コンテンツを練る」と言っても解像度が上がらないと思いますので、あえて端的にお伝えします。それはテーマを絞るということです。
初期の頃によくやった失敗が、「今日は〇〇さんの昔のお話をいろいろ聞いてみたいと思います」という緩いテーマで始めてしまい、本当に面白い本人の情報に到達せずに番組が終わる、ということがありました。
視聴者は表面的な情報は求めていません。知りたいのは、「普段一緒に働いていても出てこない情報」や「その人の価値観が知れる情報」あるいは「明日から会話のきっかけになる」といった深い話が必要なのです。
そして、深い話にするには、絞る必要があります。この意味で、「コンテンツを練る=面白いテーマに絞る」と言えるかもしれません。

双方向を意識する。

4つ目は、双方向を意識するです。いわゆる「インタラクティブ」ってやつです。

コンテンツ作りは、そもそも中身が面白いかが重要なのですが、同時に大事になるのが、視聴者とのやりとりです。
静かに楽しみたいと言う人もいますが、SNS全盛期のこの時代、自分も何かしら発信したいと思う人も多いのではないかと思います。
ですので、そうした人たちがその欲求を発散できるチャンスを与えてあげることが重要です。

また、番組配信者視点でもインタラクティブ性は役に立ちます。
喋っていると、次の内容が読めなかったり、少し間が空いてしまうことがあります(我々もプロではないので)。そんな時、チャットの発言だったり視聴者の反応が次のトークのきっかけになったりするので、その意味でも双方向性は重要だと思っています。

例えば、我々はZoomで社内番組を配信しているので、チャット機能を使います。チャットに書き込まれた内容を読み上げる、突っ込む、それどういうことですか?と聞いてみる場合によっては喋ってもらう
こういったインタラクティブな取り組みはオンライン生配信ならですし、絶対にやったほうがいいと思います。

1点、Zoomのチャットは流れが速く、かつ返信やスタンプでの反応ができないため、少々使い勝手が悪いです。ですので、参加人数が多い番組は専用のSlackチャンネルやSNSグループを立ち上げるのも1つかと思います。(我々はやったことないので、感想教えて欲しいです)
大事なのは、一方通行にならないことです。

オススメのコンテンツ4つ

では最後に、2年間社内番組を通して分かった「確実に盛り上がるコンテンツ」をご紹介したいと思います。粒度はバラバラですが、番組作りのきっかけになるかと思いますので是非ご覧ください。

恋愛系

1つ目は、恋愛系です。これはマストです笑

生きていれば、誰しも1度は恋をするもの。ということでこのコンテンツは誰しも関心があることです。本能的なのです。

例えば弊社の名物コンテンツである、取締役の坊垣がMCの恋愛番組では、若手を中心としたメンバーの恋の悩みに恋愛百戦錬磨の取締役がアドバイスします。好きになった人に彼氏がいた、や気づいたら結婚されていた、など普通は話したくない内容も、この番組ではすらすらと言ってしまいます。

番組終了後も言及するかはお任せしますが、その人の人間性を知る良いきっかけになると思います。他にも、マッチングアプリのヘビーユーザーを招いて仮想合コンをした回や、学生時代のやんちゃ話、みたいな回も非常に人気が高かったです。


対決・議論系

2つ目は、対決・議論系です。わかりやすい対立は、視聴者がどちらかに身を置いてみることができるので、参加してる感が生まれやすいです。

最近ですと元USJの社員VSディズニーマニアをゲストに実施した、「本当に凄いテーマパークはどっちだ?」という企画は大変盛り上がりました。(「どっちも最高だよね!」という結論になりましたが笑笑)

MC側から見ても、構図が分かりやすいのでトークを回すのが簡単です(「あっちはこう言ってますけど、どう思いますか?」など)
また、1つのテーマについて議論する形式もお勧めです。
価値観の違いや考え方の違いを知ることができますし、本音で言い合っている姿がとても面白いです。


リアルタイム系

リアルタイムで行われる番組も人気です。
例えば弊社で人気があるのは料理番組です。料理は一切しない(苦手な)社員が、料理上手の社員に教わりながらカッペリーニを作り上げる、という番組が、以前大変な人気を集めました。

リアルタイムの良いところは、「とにかく何が起こるか分からない」ということです。予定調和は一切なし。チャット欄がコメントで吹き荒れます笑

また、リアルタイムなので視聴者からの「あれも作って!」や「だめ!それ間違ってる!」というリクエストにゲストがすぐ反応できることも、非常に面白いポイントです。先ほどインタラクティブ性が大事と、書きましたが、それが最も発揮される番組形式かもしれません。

大物ゲスト系

最後は大物ゲスト系です。ここでの「大物」はタレントや芸能人ではなく、役員や外部のパートナーさんなど、普段会社では中々お目にかかれないレアキャラを呼んでくることが大事です。
例えば弊社には読書家の取締役がいるのですが、その方をお呼びして「社員の悩みに本で答える」コンテンツを実施したところとても評判が良かったです。
レアキャラですので、やはり鋭い視点や普通とは変わった角度からのお話があり、単純にコンテンツとして超面白いです。(また、告知時のフックが非常に強いので、視聴率を稼ぐことにもつながります笑)

さいごに

長々と書いてきましたが、1番大事なのは「運営側が楽しむこと」だと思います。「やらなきゃ」ではなく「やりたい!」と思ってくれるメンバーを集め、楽しみながら続ければ、自然と視聴者も楽しんでくれる思います。

もし、似たような取り組みをしたい方がいらっしゃいましたら、お気軽にお声がけ下さい!

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