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カレー屋ヒゲめがねとは

2020年春、様々なご縁が積み重なり、長野県佐久穂町にIターン、「ヒゲめがね」という屋号のカレー屋をスタートさせた豊田と申します。

なぜヒゲめがねを佐久穂町で開業したのか。経緯については、こちらの記事で詳しく説明してるので、ご参照下さい。


この投稿ではヒゲめがねを開業して
1年が経過する中で、改めて、


ヒゲめがねとはナニモノなのか


について、自身の整理を兼ねて、
綴っておこうと思います。

ヒゲめがねには、3つの顔があります。


①生き方の選択肢を拡げる


「週4ランチしかやってないんですか!?」
「夜や、日曜日もやられたらどうですか?」

これ、お客さまからよく頂くご意見でして。
営業日が少なく、皆さまにはご不便をおかけしてますが、今のところ、夜の営業も、日曜の営業も、やる予定はありません。

自然豊かな環境で、時間のユトリを確保しながら、あっという間に大きくなってしまう子どもたちと過ごす時間や、妻と語らう時間を大事にしたい。自分にとって、今は、これが何よりも大切にしたいこと。

元々は、いち企業戦士として「仕事の報酬は仕事」という価値観の下、バリバリ働いてたのですが、不思議なご縁が重なり1年間の育休を取得する中で、自分が本当に大切にしたいことに気付くことができました。

そんな想いを追及するために「Iターン起業」「週4ランチのみ営業」という道を選択しました。

もちろん「ありたい姿」と「生活」とを両立させられるのか、3人の子供を抱えて(10歳の息子、6歳・3歳の娘が居ます)、そんな悠長なことを言ってられるのか、実際にやってみないと分からないですし、リスクも伴うチャレンジです。

でもだからこそ、あらゆる試行錯誤の上で、その両立が成しえたとしたら、人生100年時代における生き方の1つの豊かな選択肢として、有用な先行事例になりうるのではないかと思いますし、まだまだ取り組まれている方が少ないからこそ「これは、自分自身が、人生をかけて証明するに足るテーマなのでは!?」と、なんだかワクワクしています。

もちろん、大変なことは多々ありますが、そんな四苦八苦もカラリと笑い飛ばしながら、ヒゲめがねらしく、毎日を軽やかに過ごしていきたいと思いますし、そんな人生をかけた挑戦を、皆さまにも応援して頂けたら嬉しいです。

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元スナックをリノベ。妻と二人三脚で営む。


②カレーで笑顔を継続して届ける

ヒゲめがねならではのカレーを通じて、お客様に笑顔と元気をお届けすること。

カレーを食べたお客様の顔が、自然とほころび、笑顔がこぼれる。そんな瞬間を目の当たりにできる。これが本当に嬉しくて、楽しくて。

お客様からの
「ごちそうさま!美味しかったよ!」

の一言に、生きてる実感といいましょうか、こんな自分でも誰かの役に立てるんだなと、あたたかい気持ちになることができます。

この1年間、実際にお店をやってみて、飲食店は本当にやりがいがあるお仕事だなと、しみじみと感じる一方で、人を笑顔にするということを「継続していくこと」は、なかなかに難しいとも感じています。

1年目は良かったとしても、2年後、5年後、10年後、先々どうなっているかは誰もわかりません。

そんな先々が分からない中ですが、1つだけ外してはいけないと思うことがあります。それは、逆説的かもしれませんが「お客様ファースト」ではなく「自分ファースト」をぶらさないということ。「お客様のために」ではなく「自分が楽しいからやる」ということ。

自分自身が心地よく、幸せを感じられている状態でないと、そもそもお店自体に良い空気が生まれず、良い空気が流れてないお店では、お客様に笑顔になって頂けないと思うので。

自分本位で、お客様をないがしろにするということではなく、「自分の幸せ」→「お客様の笑顔」、という順番を間違えないということが大事なんだと思います。

その上で、美味しいカレーを提供するのはもちろんですが、お店の雰囲気づくりや、皆様に楽しんで頂ける様々な仕掛け、どういう思想でやっているお店なのかの根っこの発信も含めて、「ヒゲめがねの【カレー】が好きだ」だけでなく、「ヒゲめがねという【お店】が好きだ」、更には「ヒゲめがねという【生き様】を応援したい」というレベルで、お客様との関係性を創ること。

そんな関係性を丁寧に築いていくことが、結果的には、お客様に笑顔を継続してお届けできることに繋がっていくのではないかと考えています。

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③「恩贈り」のループを創る


皆様に「美味しい!」の笑顔をお届けする、そんなカレー屋としての基本的な価値提供と同等、もしくはそれ以上にやりたいと思っているのが、誰かが一歩踏み出す手助けをしたい、そしてそんな手助けを通じて「恩贈り」というループを産み出したい、ということ。

というのも、こうしてカレー屋ヒゲめがねが開業でき、多くの方にご愛顧頂けているのは、皆さまから数々のご縁と多くのご支援を頂いたからこそ。

そんなお世話になった皆さんへ「恩返し」するのはもちろんですが、自分が皆さんから背中を押してもらったように、自分も誰かの一歩を踏み出す手助けをする、そんな「恩贈り」が出来たらと考えています。

恩返しではなく、恩贈り。
受け取った恩をそのまま返すのではなく、自分だからこそできることに目を向け、他の誰かにその恩をつなげていく。その温かい気持ちを受け取った誰かが、またその方だからこそできることに目を向け、他の誰かにつなげていく。そんな「恩贈り」のループが回りはじめたら、世の中が今よりも少しだけ明るく、楽しいものになるのではないかと思っています。

ヒゲめがねだからできる「恩贈り」。
例えば、カレー作りの知見を皆様に還元する「100人カレー教室」の開催であったり。例えば、お店を持っているからこそできる「お試しレストラン」のサポートだったり。例えば、素晴らしいご縁を自分に留めずに次に繋げた「死の体験旅行」の開催だったり。

これからも、自分だからこそできることに焦点をあてながら、自分自身がワクワクできるアクションを通じて、誰かが何か一歩を踏み出すきっかけ作りを続けていきたいと思います。

そして願わくば、この記事をご覧頂いている皆さまも、皆さまならではのやり方で、「恩贈り」というループを創り出す仲間に加わっててくれたら嬉しいです。

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100人カレー。恩贈りを考えてもらうきっかけに。



noteで書き綴ること

ここまで「カレー屋ヒゲめがねってナニモノなのか」を自分なりの言葉で綴る中で、気付いたことがあります。

自分は「カレー屋」ではなくて、
「誰かに笑顔や元気を届けたい屋」なんだな

ということ。
笑顔や元気を届ける屋と定義しておくと、手段は数多ある。その中で、自分がやれること、そしてやっていて楽しいと思う手段で、その想いを実現させていきたいと願っているモノのようです。

そんな価値観をもったヒゲめがねが、noteで書き綴ろうと思っているのは、やっぱり、

誰かに笑顔や元気を届ける手助けになりそうなこと。

この軸を持ちながら、豊田なりに日頃考えていることだったり、何かのおススメ情報だったり、時には誰かにインタビューしてみたり。その時々に、のんびりと、気のむくままに、綴っていけたらと思っています。

ヒゲめがねのnoteを読んだ方が、何かしら自分自身のことを考えてみる、そんなきっかけになったら嬉しいです。

皆様、どうぞ宜しくお願いします。

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