食べ飲み放題の話
掲題の通りではあるが、食べ飲み放題に行った。
(少人数かつ、感染予防対策はした上です)
記憶を遡る限りここ数年、外でお酒を飲むことはあれど食べ飲み放題はいっていなかった。そのせいか、特別お得な訳でもないこの”食べ飲み放題”というシステムに私はワクワクしていた。
席について、店員に食べ飲み放題のサービス内容を説明される。
・最初に提供する料理を食べ終えないと料理のオーダーはできないこと
・一度に注文できる料理の品数は上限、人数分であること
・飲み物はグラス交換制であること etc…
私は機械的に話す店員の言葉を聞きながら
『あー、そういえばそうだったなぁ~…』
と懐かしんでいた。
飲み物を人数分、注文すると食べ終えないと料理の注文ができない、煩雑に盛られたそこそこボリュームのある料理がテーブルに置かれた。
サラダにポテトに唐揚げ、お世辞にも豪華とは言えない。客の腹の容量を少しでも埋めるための店側の企業努力。
『あー…そういえばそうだったなぁ~………』
乾杯してアルコールとともに、最初の一皿を流し込んで料理を注文する。なんだか、アルコールが薄い気がする。カクテルを頼んだ隣の席の友人は、一口飲んで目を丸くして、まるでジュースだと言う。
『あー………そういえばそうだったなぁ~………』
とりあえず元を取ろうぜ、と半ば冗談で頼んだ複数人前のローストビーフはお世辞にもメニュー表に乗っていた1人前の値段×人数分とは思えないボリュームと質だった。
次々と運ばれてくる料理は、どれもやっつけ感が漂っており、とりあえず塩気と油分がありゃあええだろと言わんばかりだった。
そしてオーダー順など存在しないかのような料理の提供順。デザートを食べ終えた後に来るいつか頼んだかわからない料理。
『あー……
そういえば…
そうだったなぁ~………』
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これはこれで楽しかった。
マジで。
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