俺たちの青春「いちご100%」を語りたいねん
目が痒い、くしゃみが止まらない。
今朝は目覚めると同時に、目の周りの違和感に混乱してしまった。去年、母からもらって花粉症の薬を半分しか開かない目で必死で探した。
毎年のことだが、たまらんねぇ。
年齢を重ねる毎に、花粉・猛暑・寒波・低気圧・PM2.5などなどコンディションを阻害するものが増えていっているような気がする。
まぁ、なにはともあれ春の訪れを感じる出来事だ。
みなさんにとっての春とはなんだろうか。
ここで私がいう"春"とは甘酸っぱい例のヤツだ。
私にとっての春は、いまでも忘れることができない。
「いちご100%」だ。
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・不屈の名作「いちご100%」を唐突に語る。
じゃあ、とりあえずいつもみたいに誰派か論争しよっか!
私は北大路さつきちゃんが好きっ!!!!
おっと失礼しました、少し急ぎすぎました。「いちご100%」のことを知らない人に向けて、まずは簡単にこの作品の紹介をしたいと思います。
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・あらすじ、概要
■概要
主人公・真中は西野つかさと東城綾というダブルヒロインの間で心が揺れ動く物語。さらには後に北大路さつき(きたおおじ)、南戸唯(みなみのゆい)といったヒロインが登場する。
名前を見てピンと来た方もいるかもしれないが、東西南北を冠する名前を持つヒロインの中心に真中、つまり真ん中にいる男の葛藤物語である。
この作品は、河下水希氏作・週刊少年ジャンプで2002年から2005年連載、全19巻、地上波でのアニメ化もしてさらにはOVAも出た人気作品である。
河下水希氏の作品は、「いちご100%」の前後で集英社でいくつか存在しているが恐らく一番ヒットしたのが本作であろう。
これからは当時、思春期まっさかりエロガッパ少年であった私が本作品の魅力を語りたい。え、いらない?ちょ、ちょっと聞いてーや。
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・当たり前だけどヒロインが魅力的
東西南北を冠する名前を持つ4人のヒロインは、方角が異なるのと同様に性格や容姿・属性が異なり、また主人公である真中に対する愛情表現も異なる。
■東城 綾
「いちごのパンツ」を履いていた張本人。登場当初は、メガネに三つ編みといったステレオタイプの地味な女の子だった。性格もおしとやかで恥ずかしがり屋、悪くいえば内向的。
小説家になる夢を抱いているが、そもそもの小説を書き始めた動機は現実逃避のようなものだった。自分の世界に閉じこもりがちだったが、真中に肯定してもらえたことから、恋心を抱くようになる。
第2の主人公なんじゃないかなってぐらい作中で成長していく。あとEカップ。
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■西野 つかさ
学校のアイドル的存在で、性格はサバサバしており金髪ショートカットのボーイッシュ見た目どおり。
物語の中で、真中とは付き合っては別れを繰り返していくのだが、その過程で嫉妬深い一面や、料理の勉強をして真中のために弁当を作るなど、どんどん女の子らしく、というより真中の本当の「彼女」になっていく。ちなBカップ。
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■北大路 さつき
お色気枠。とにかく積極的で大胆なアプローチをがんがんしてくれるので、当時小中学生だった私は彼女の虜だった。
特に学校のロッカーの中に二人で隠れるシーンはいま思い出しても…
作中ヒロインの中で最も身長が高く、胸がデカい。性格はデレデレなアスカといえば、わかりやすいだろうか。男子顔負けなガサツな一面に、少し暴力的で不器用。驚愕のGカップ。
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■南戸 唯
1歳年下の幼馴染、という妹的なポジションだが性格は天真爛漫でお節介。1歳年下、とは思えないほど童顔かつ小柄なため性格とのギャップがすごい。上記の3人と違って、真中の恋愛対象とはなっておらず、本人も別の男性に好意を持っている。
しかし、時折垣間見せる女性的な一面は真中と読者をドキッとさせていた。
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上記の4人のヒロイン以外にも、サブヒロイン的なキャラがちょくちょく出たりもした。私は個人的に真中が通う予備校にいた妄想癖のある女の子がタイプだった。あの子の連絡先誰か知ってませんか?
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・誰派か否か論争、誰とくっつくのか論争
私はリアルタイムで連載を追いかけていた。
ここで同級生の男たちと「誰が最も魅力的か」といった論争を行った。みなの推しが如何に魅力的か、と語り合うのは非常に楽しかった。
そして、なにより月曜日がきて新しい話が掲載されたときには、以前まで西野推しだった同級生が東城推しに変わるなど、思春期の中坊にとっては刺激的なコンテンツだった。
また「真中は誰と最終的にくっつくのか」というのは大きな議題であった。
物語が進むにつれて、北大路さつきが恋愛バトルから離脱し、妹ポジションから揺るがない南戸唯、そうなるとやはり東城か西野か、どちらに軍配があがるのか!となったのだが
この論争は最後の最後まで燃え上がった。
そもそも恋人として付き合いをしている西野、物語の冒頭に魅力的な美少女として真中に強い印象を残した東城。
また西野は物語の中で別れと付き合いを繰り返しており、不安定。対して、東城は決定的なアクションは起こさないものの真中に対する恋心は日に日に大きくなっていく。
ここでまた「西野派」と「東城派」に分かれ(過激な思想の北大路派も存在した)、おバカな中学生だった私たちは激論を交わした。
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・さいごに
いまだと話題の「タコピーの原罪」が読める「ジャンプ+」にて、無料で3話まで読める。また西野つかさのエピソードがある話だけ、無料で読める期間限定キャンペーンもやっている。
私より少し若い世代の人にとっての青春はおそらく「To LOVEる」だろうか。
いま週刊少年ジャンプで連載されている漫画のラインナップはわからないが、お色気枠というのは生き残っているのだろうか。
中学校生活において、学内のヒエラルキーに関わらず皆が平等に熱く語り合った「いちご100%」。でも女子にはあまり聞かれないように注意を払っていた「いちご100%」。
まだ未読の方はぜひ読んでほしい。
そして、誰推しか教えてほしい。
私と異なる場合は殴り合いをしましょう。
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私のパゥワーになります。
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