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「ちょっと良いことできる」が、地域を知るきっかけに

地域で活動されている方のご紹介を通じて、東山で面白い活動をされている方にお話を伺う企画「iINA」。家庭や仕事以外の新しいことに踏み出していきたい人、面白いことやってる人と繋がりたい人に向けて、活動に至った経緯や地域活動を通じての変化感をお届けします。

ー最初に取材させていただくのは、石田卓也さん。本業でシステムエンジニアを行うかたわら、パトランという地域をパトロールするボランティア活動をされています。今回は、活動を始めたきっかけや地域との関わりがどのように深まっていったかをお聞きしました。

活動のきっかけは、軽いノリから

ーどんな活動をされていますか?
ランニングをしながら地域を見守る、パトランという活動をしています。パトランの活動自体は全国各地でありますが、私は京都チームで活動しています。子どもの帰る時間に不審な人がいないか、危ない場所がないかのパトロールをしています。

ー始めたきっかけは何ですか?
同級生の友達から声をかけてもらったのがきっかけでした。最初は、健康になるしちょっといいことできるし良いなという軽いノリだったと思います。長距離を走るのは苦手意識がありましたが、パトランは2-3キロの距離からOKなので、ハードル低く始めることができました。ウォーキングやゴミ拾いの活動もあり、走るのが苦手な人や足がよくない人でも参加しやすい雰囲気だと思います。


地域活動が、人やまちを深く知るきっかけに

ー地域との関わりは、パトランの活動を始める前からありましたか?
小さい頃地蔵盆などに参加することはありましたが、学生時代以降は部活に熱中していたり大阪に仕事行くようになったりで、ほぼ関わりはありませんでした。

ー活動を始めてみて、なにか気付きはありましたか?
風景を注意深く見るようになりました。ここにこんなお店があったとか、新しいお店ができてるとか発見できるのは大きな変化ですね。自分の身体の為だけに走っていても気付けない、子どもたちにとっての危ない場所や、町の移り変わりを知ることできたのは、活動を始めてからだと思います。

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ー地域との関わりを感じる時はありますか?
警察官の所長さんや青パトの方とご一緒できるときは、地域との繋がりを感じます。地道な関係づくり...というより普段通りに「いつもありがとう」と言い合える関係性が、結果的につながっていると思います。また、市民の方に、メンバーが着ているパトランTシャツを見て参加したいという声をいただいた時には、地域の人に見てもらっていると感じますね。


続ける秘訣は、無理せずできること

ー運営側にまわるようになったのは、どんな流れだったんですか?
参加当初は「自分が楽しければいい」というスタートでした。その後活動していく中で、周りで「自分のところでもパトランをやりたい」と言ってくれる人が増えてきて、せっかくだしみんなで走って盛り上げようという意識から、どんどん活動が広がっていきました。そうやってメンバーが増えていく中でメンバーのことを考えたり、パトランを広げていきたいという視点が段々育ってきたような気がします。

ー本職をやりつつボランティアという関わり方だとお聞きしましたが、難しさはありませんか?
運営やメンバーみんな助け合う空気が出来ているので関わりやすいです。消防団や防犯団の方々みたいにガチガチにやると、ハードル高くなったりしんどくなると思うので。その団体との差別化というか、ノリ良くライトな感じで、無理せず関われるのが大事かなと考えています。もちろん責任やモラルなどはお伝えした前提でですが。

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ー最後に、活動を始めたい方へ、メッセージをお願いします。
まずは身近で活動をしている人に声をかけてみるといいと思います。僕も友だちからの紹介がきっかけで「いい運動にもなるし、誰かのためにもなるなら」くらいの気持ちで始めたので。パトランに興味が湧いた方がいらっしゃれば、自分の街を知りたいくらいのライトな気持ちでもぜひお越しください。例えば京都に新しく引っ越してきた方であれば、お店やスポットなどを知る機会にしていただければと思います。

■パトラン京都
Webサイト:http://patrun-kyoto.com/
Facebook:https://www.facebook.com/patrunkyoto

文章:橋野
映像:川原

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