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少女の恩返し(完) (140文字小説)

 同行援護従事者。私の肩書きだ。

 昔、自分の目と引き換えに私を助けた人がいた。

 絵の才能に溢れた、優しい人。

 でももういない。

 自分の生きた証として、私に生きて欲しいと言葉と遺作を遺して。

 彼の分まで、私は精一杯生きる。

 たくさんの人に尽くす。

 それが、私からの彼への恩返しだ。

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