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彼女の遺志(140文字小説)

 今日、僕も死んだ。

 心臓が活動を止めたわけじゃない。

 脳が機能を停止したわけじゃない。

 僕のすべてだった彼女が、天に旅立った。

 彼女がいない世に、僕がいる必要もない。

 僕もすぐに行く。

 病室を片付けていると、一通の封筒を見つけた。

 中には、一枚の手紙。

 『死んだら許さないから』

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