見出し画像

うちの夫は、一流の殺し屋 (140文字小説)

 夫に殺される。

 毎日、恐怖に抱擁される。

 三人の子を残して、天には逝けない。

 コツン、と廊下で革靴が鳴る。

 真っ直ぐに近づいてくる。

 夫だ。間違いない。

 ドアのロックが解除された。

 ノブがゆっくりと回り、夫が顔を覗かせた。

「ただいま。今日も君は世界一だ」

 嗚呼、また殺された…

頂けましたサポートは全て執筆に必要な活動、道具などに使用させていただきます。是非、よろしくお願いいたしますm(_ _)m