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好意の不審者 (140文字小説)

「ぼく。飴をあげるよ」

 不審者の発言じゃ。

 儂は、いらん、と言った。

「じゃあ、チョコはどうだい?」

 しつこいのう。

「儂のことより、自分が食え。おまえさん相当細くなっとるぞ」

「私はいいよ。ぼくがお食べ」

 儂が子供に見えるほど、心を壊したのか。

 戦争とは、かくも無惨なものよ。

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