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伝説の侍 (140文字小説)

 数えきれぬ程、刃を振るった。

 某は人斬り切蔵。

 今宵は長州の桂を斬る。

 待っていてくれ、お琴。

 この仕事が終われば、某はお役御免だ。

 来た、桂だ。お命頂戴!

「いやだ~桂様ったら」

「お、お琴!なぜそなたがいる」

「貧乏侍はいやなの」

 それから、某の異名は寝取られ切蔵になった。

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