「なんちゃってシェアハウスひどこ」って何?
概要
なんちゃってシェアハウス ひどことは、居場所が欲しい・研究のための拠点が欲しい・おもしろい地域「大曽根」に関わりたい、など…様々な想いを持つ若者が、名古屋市北区にある大曽根商店街に面するマンションでの共同生活を通し、開かれた居場所である「まちの縁側」づくりを行なっているお家兼コミュニティ兼活動拠点です。
ひどこでは、同じように場所が欲しいと思う人やちょっとした困りごとがある人、何らかの想いを持ち、やりたいことがある人に開かれた場所です。そしてひどこを開くことで大曽根地域に新しい「風」を迎え入れ、大曽根を取り巻く様々な想いの「火種」を発火させることで、大曽根をよりおもしろい場所にしていきたいと思っています。
また、ひどこの住人たちの目標は、①地域の人や学生がふらっと立ち寄って、緩やかに集まれるような開かれた居場所「まちの縁側」をつくること、そして、②大曽根地域という「土」に根差し、いろいろな人の「風」を巻き込むことで、みんなの情熱「火」が上がる場所を目指すこと、です。
分かりやすくシンプルに言うと…
・大曽根商店街に面しているシェアハウスである。
・ただのシェアハウスではなく、開かれた居場所である。
・まちづくりなどの活動の拠点である。
シェアハウス開始当初のFacebook投稿
かっきー
はじめまして。僕たちは、2021年3月中旬から名古屋市北区にある大曽根商店街/大曽根本通商店街で「シェアハウス」を始めます。
シェアハウスの名前は、「なんちゃってシェアハウス ひどこ」です。
住人は3人の大学生です。僕たちは、居場所が欲しい・研究のための拠点が欲しい・おもしろい地域「大曽根」に関わりたい、など…様々な想いを持っていました。
3人はある日、愛知・岐阜・三重の総距離780㎞の道を1日で回る旅に出ました。満身創痍の帰路で、3人を縛っていた枷が外れました。その日を境に部屋探し、内見、契約、まちあるき、ミーティングと事が進み…まもなく生まれるのが「なんちゃってシェアハウス ひどこ」です。
「ひどこではどんなことをしようか?」と話し合いをするときにも、世間は緊急事態宣言下、どの店も20時休業が基本で場所に困ったりしていました。「こんなときにひどこがあれば…」とその度に思うのです。
ひどこは、同じように場所が欲しいと思う人やちょっとした困りごとがある人、何らかの想いを持ち、やりたいことがある人に開かれた場所にしていきたいと思っています。そしてひどこを開くことで大曽根地域に新しい「風」を迎え入れ、大曽根を取り巻く様々な想いの「火種」を発火させることで、大曽根をよりおもしろい場所にしていきたいと思っています。
なので、僕たちはただ「住む」だけではなく、「おもしろく住み」ます。ひどこは僕たちの家でありつつも、大曽根に関わる様々な人にとってもふらっと立ち寄れる場所を目指します。大曽根をさらにおもしろい地域にするため、おもしろい暮らしをシェアする仲間になりませんか?
住人 かっきー
ニシカズ
みなさんこんにちは!「なんちゃってシェアハウス ひどこ」住人の西山です。
今日は、「僕たちのちょっと変わった家探し」ストーリーをここでは書いていきたいと思います(笑)
【家探しの始まり】
お恥ずかしい話、シェアハウスメンバー全員は一人暮らし経験がなく「LDK」って何?というレベルの驚きの知識不足でした。初めは、手探りで普通の家探しでした。大曽根駅の近くにある大手の不動産仲介業者をいくつか回り、家を探していきました。
そんな中、普通の家探しじゃなくなった瞬間がありました。エイブルのHさんが提案していただいた物件名に、僕が4年間商店街でお世話になっていた方の名前がついていました。聞いてみると、やはり大曽根本通商店街のYさんがお持ちのマンションでした。エイブルを後にした後、僕はYさんにお電話をしました。すると更にびっくり。僕たちが紹介していただいた部屋は、大曽根まちづくり会議のメンバーで、本業は水道工事/リフォームなどを行っているSさんがリフォームを手掛けた部屋だったのです。Yさんに電話した後、僕はすぐにSさんに電話をかけました。
まちづくり会議Sさん「そしたら、俺も一緒に見に行ってあげようか?」
僕たちは、その2時間後、Sさんと一緒にそのお部屋にいました。普通のお部屋探しで、リフォームの施工業者の方の解説を聞きながら進められる内覧なんてあるでしょうか?リフォームの時にこだわったポイントなどを解説していただきながら進めた、とっても贅沢な内覧でした(笑)
【地域の人の力を借りながら家探し】
それから僕たちは、今まで商店街でお世話になった方に相談をたくさんしながら情報を集めていきました。その時に多くの人から「西山くんたちが住んでくれて嬉しい」と言ってもらえることは、すごく嬉しかったです。そんな中でこんな場面もありました。
大曽根まちづくり会議Rさん「商店街のMさんが持っているマンションが商店街の近くにあったはずだよ」
そこで今度はMさんに電話しました。現在はMさんが所有しているわけではないとのことでしたが、実際に借りるならこの部屋がおすすめだよ!という元大家さんしか知らない情報も教えていただくことができました。
【ついに運命の部屋と巡りあう】
ただこの2つの候補物件は商店街から離れていたり、少し手狭だったりして、少し気になるポイントがありました。やっぱり本当は商店街の中の物件がいいな__という思いが膨らんでいきました。そんな中、大曽根商店街のAさんからLINEが届きました。
大曽根商店街Aさん「シェアハウス決まりましたか?大曽根商店街の事務所が入ることになったマンションですが、大家のNさんにお会いして、いつでもお部屋をみていいよとのことでした」
このお部屋は、インターネット上にも公開されていない物件です。大曽根商店街のAさんが、僕たちが家探しをしていることを知り、大家さんに直接僕たちの話をしてくださったのです。Aさんのお陰で借りられることが判明し、実際にお部屋を見ることができるようになったのです。大曽根商店街のストリート沿いは、最近マンション開発が進んでいるものの、どれもファミリー向けでシェアハウスはできなかったり、そもそも家賃が高かったりしてなかなか良い物件を見つけることはできませんでした。
大曽根商店街Aさんに紹介していただいた部屋は、2Fで商店街に面しています。(ベランダから通りの人に話しかけられるくらいw)間取りは3LDKでリビングスペースも十分な広さがあるので、居場所として多くの人を招くことができます。家賃も相場より安く、シェアハウスもOK!
僕たちはとうとう運命のお部屋と巡り会うことができたのです。
〜最後に〜
僕たちの家探し、どうだったでしょうか?
なかなかこんな沢山の人に支えられて家探しをすることはないのかなと思っています。
改めて、家探しに協力していただいた方々に本当に感謝です。
カ=エ
こんにちは、大曽根商店街にある「シェアハウスひどこ」住人の最後の一人蟹江です。
「シェアハウスひどこ」が目指しているものについてちょっと語ってみようと思います。
【シェアハウスひどこが目指しているもの】
僕たちは、この「シェアハウスひどこ」を足掛かりにして、地域の人や学生がふらっと立ち寄って、緩やかに集まれるような開かれた居場所「まちの縁側」づくりを行うことを目標としています。もっと平たく言うと、家でも学校・職場でもない第三の居場所「サードプレイス」づくりですね。
人間として生きていて、家族との過ごし方に思い悩んだり、家の中で孤独を感じたりする時もあれば、勉強や仕事に言い表せないような疲れを感じたり、学校や職場での自分に嫌気がさしたりする時もありますよね。そんな時に気安く立ち寄って、顔見知りの友人や地域の人と気軽に話して、気が済んだら気楽に帰れるような居場所があったら少しは人生が明るくなるのではないでしょうか。
それ以外にも、個別化と分断が進む社会の中で、顔が見れる繋がりを生み、目的と理由なき集まりと関係性を作っていくことで、大曽根という地域に新しい風を起こしていけるのではないとも考えています。
人間は、「人」の「間」と書く生き物であり、他者との関係から逃れることは難しく、時には傷つき、憤り、絶望する時だってある。だからこそ求めずいられないのは、人との関係であり、心を紡ぎ合える仲間と気張らずに落ち着ける居場所なのではないでしょうか。もし「シェアハウスひどこ」がそんな場所になれたら、いいですね。
【サードプレイスとは】
長々と語りましたが、僕らが目指しているのは、家でも学校・職場でもない第三の居場所「サードプレイス」です。元々サードプレイスは、アメリカの社会学者レイ・オルデンバーグ氏によって提唱された概念です。
オルデンバーグ氏によると、そもそも人間が、くつろいだ充実の人間生活を送るには、三つの生活領域のバランスがとれていなければいけないそうです。
①いつでも自分を保護してくれて、腰を下ろせる定まった場=家庭
②報酬を伴う生産的な場=職場
③広く社交的な、コミュニティの基盤を提供するとともにそのコミュニティを謳歌する場
この③の場こそが「インフォーマルな公共生活の中核的な環境」であり、「サードプレイス」と定義される、とびきり居心地の良い場所になるそうです。
オルデンバーグ氏はイギリスのパブやフランスのカフェのような施設を「サードプレイス」として、イメージしていたようで、以下のような特徴をもっているようです。
・サードプレイスでの主な活動は会話であり、そのなかで人柄や個性を理解し合うことで、差別なく社会平等な場が作られる
・サードプレイスは基本的に長時間営業され、立ち寄りやすい立地が多い
・サードプレイスの構造や外観は目立たないものが多い
・それぞれのサードプレイスの個性は、常連客によって決まり、遊び心に満ちた雰囲気がある
もちろん「シェアハウスひどこ」は、イギリスやフランスにあるわけではないですし、オルデンバーグ氏が「サードプレイス」を提唱した1989年とは、社会の様相がかなり変わっています。どんなものになるのかは分かりませんが、現代において、僕らしく、大曽根らしい「サードプレイス」を作っていきたいと思っています。
【最後に】
僕たちは「シェアハウスひどこ」で、大曽根のサードプレイスとなり得るような「まちの縁側」を作りたいと本気で思っています。「なぜサードプレイスを作りたいのか」、三人の住人それぞれに、掛ける想いと譲れない信念があります。
僕にとっては、「サードプレイス」と、そこで生まれる関係こそが信じ、願いと希望を託したい力なのです。僕は、世の中に蔓延る効率主義、能力主義も、利益重視も共感できないし、優位性を勝ち誇ることも、他者をないがしろにすることも、意味があるとは思えない。人と人とが話し、協力し、助け合い、繋がり合って、共に何かを成し遂げることにこそ、人生の意味がある。そんな空虚で絵空事を信じ、縋りたい。
でも僕が無意味な理想を掲げても、何も起きないし、誰かのためにならない。それに僕ら三人だけでは、「サードプレイス」も、関係も、協力も、繋がりも生まれない。
「シェアハウスひどこ」は誰でもふらっと集まって、使うことのできる居場所です。「シェアハウスひどこ」に興味をもったり、立ち寄ってくれたり、何かのために使ってくれたり、頭の片隅に置いたりしてくれることで、いつしか「まちの縁側」になっていくのだと思います。
皆さんの力と繋がりがあってこと、「シェアハウスひどこ」は何かしらに意味をもった場所になっていくのではないかと思っています。
Q,.この投稿で何が言いたかったの?
A.分からん。ぐちゃぐちゃや。