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愚痴を言う理由 ー男と女の睦言ー

男と女の睦言

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男と女の一問一答
女の問い掛けに答える男
二人の何気ない掛け合いを通して
綴られれる

小さな物語

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玄関のドアの閉まる音が聞こえた。
仕事から帰ってきた男はネクタイを緩めながら、
リビングの扉を開ける。

食事の用意を済ませソファーに腰掛けていた女は、
さっと立ち上がり男の背広を受け取る。

女はそのまま引きずるように、
男をソファーに座らせた。
男は女が何か言いたげな顔をしていることに気づき、
女の頬にそっと手を当てる。

「今日ね
仕事がお休みだったから
友達とランチに行ったのよ」

女は今日の昼間の出来事を男に話し始める。
ランチのメニューや友人との会話の内容、
着ていた服。

一通り話し終えたところで、
女は男に尋ねた。

「友達がね
旦那さんの愚痴ばかり言うのよ
彼女たち新婚さんなのに
どうしたんだろ」

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「一場面小説」という日常の中の一コマを切り取った1分程度で読めるような短い物語を書いています。稚拙な文章や表現でお恥ずかしい限りではありますが、自分なりのジャンルとして綴り続けていきたいと思います。宜しくお願いします。