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フィットネスアパレル「lululemon」が買収した「Mirror」って何?

こんにちは。
渋谷でパーソナルトレーニングジムトレーナースクールなどを運営している岡崎(@hide_sharez)です。

今回は以前ニュースになっていたこちらの内容について、意外とMirror社について知らない方が多かったので解説していきたいと思います。
2020年6月末にlululemon社が、Mirror社を550億円で買収するというニュースが出ていました。

Mirror社について、Mirrorのサービスについて、Mirrorのポテンシャルなどについてまとめていきたいと思います。

1.Mirror社とは?

Mirror社は2016年に創業したフィットネススタートアップです。Mirror社の代表は元プロのバレエダンサーの女性社長です。フィットネス業界出身者、かつ女性という事で、スタートアップとしては特徴的なところです。

2.どんなサービス?

Mirror社の商品「Mirror」は、その名の通り、鏡です。イメージは「全身鏡、姿見」といった感じです。専用スタンドを用いて、壁に立てかけて使います。大きさは、縦132×横56センチ、厚さ2.5センチ。

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巨大なスマホみたいなイメージです。
このIoTミラーを使ってエクササイズを行います。ミラーは自分を映し、フォームがチェックできるとともに、指導者の見本動作を映したり、消費カロリーや心拍数、トレーニング履歴などを表示してくれます。

レッスン内容は、ヨガ、筋トレ、有酸素など様々なジャンルがあります。
レッスン動画は、ライブ配信のものと、選択してアーカイブ動画を見ながら受けるものとあります。この辺りはバイクエクササイズの「ペロトン」と似た形式です。
また、パーソナルトレーナーとユーザーをマッチングし、ミラーを使ったオンラインパーソナルトレーニングサービスのプラットフォーム機能も果たしています。

3.料金は?

ミラー本体が1495ドル(約17万円)、そしてこれとは別に月額使用料が39ドル(約4300円)です。この辺りの料金体系もペロトンと似ています。
さらに、パーソナルトレーニングサービスは、1回あたり40ドル(約4300円)という事です。

4.どれくらい伸びている?

詳しい会員数や売上は公表されていないようですが、2019年の想定売上は、4500万ドル(約50億円)と言われており、2020年には1億ドル(約110億円)に達すると推測されています。
2018年9月に、2500万ドル(約28億円)の資金調達、2019年11月には、累計調達額が7200万ドル(約80億円)といった情報は公開されています。
また、2019年には、時価総額350億円と評価されています。

5.Mirrorのポテンシャルとは?

アメリカのフィットネスでは「ペロトン」が注目を集めていますが、個人的にはこのMirrorもすごいポテンシャルを秘めていると思います。

ペロトンとの大きな違いは「ユーザーの動きを映す点」だと思っています。これにより、将来的には、体組成、動作分析など人の身体のデータを蓄積することができます。これは既存のフィットネスサービスではない部分だと思います。
モーションキャプチャーを装着したりして動作の解析をしたり、トレーナーが評価したり、というものはありますが、自宅でそれができるという世界観はこれまでにないのではないかと。
この動作分析や体組成のデータにより、様々な商品開発やサービス開発が進められると思いますし、ユーザーの体型変化の確認、動作修正などが遠隔で行える可能性があります。

また、全身を映すことで、アパレルのフィッティング的なものをバーチャルで行ってECと連携させたり、といった事もあり得ると思います。
この辺りがルルレモン社と絡んでくるのではないかと。

さらに、現在は平面上で指導者の見本動作を確認し、ユーザーが動く形ですが、今後、ARなどバーチャル世界でのレッスンに発展する可能性もあると思います。そうなってくると、現在の鏡の前という固定された状況から変化する可能性もあります。

あくまで個人的な推測ですが、かなりポテンシャルを秘めていると思います。

ここまで、Mirror社についてまとめてきましたが、少し理解が深まったでしょうか?少しでも参考になれば嬉しいです。

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