学校を持続可能なものに #2
みなさんこんにちは。初めまして。
公立小学校教員歴18年のヒデと申します。
教員の多忙化が叫ばれて久しく、けれどもなかなか働き方改革は実効性のあるものが進まない現実ですね・・・
僕は「小学校教諭」でもありますが、同時に小学4年生の息子と年長組の娘の「2児のパパ」でもあります。
これまでは小学校教諭の立場から色々述べてきましたが、今回は「教員視点」と「保護者視点」の両方で意見を述べていこうと思います。
以下、特定の学校や団体を批判しようとするものではなく、もちろん実際の勤務校や息子がお世話になっている小学校を批判するものでもないことをお断りしておきます。
▶︎先生も児童生徒もいっぱいいっぱい
教員が忙しい=児童も忙しい
このような図式を感じたことありませんか?
学校には年々様々な役割が積み上がり、かつてはなかった業務や教科・領域が増えてきていますよね。
つまり!
その代表的なものが2002年度から本格的にスタートした
「総合的な学習の時間」
「小学校における外国語」
ではないでしょうか。
▶︎総合と外国語がのしかかる
例として小学校3年生の標準時数を各教科・領域ごとに割合に換算し円グラフにまとめてみました。
このように「総合」と「外国語」で11%を占めています。
単純に年間105時間増えたのではなく、他教科から時数を少しずつもらいながらこのようになりました。
このふたつが本当に必要なのか、についてはまた別の機会に論じるとして、これだけ児童生徒にとっては学ぶべきものが増えたということなのです。
当然、教員側にとっても教えるべきことが増えたということ。
つまり学校の中でも児童生徒にとっても負担が増加したということなのです。
(でもまだまだ氷山の一角。だってこのふたつ、20年前のことですから)
▶︎現代の子どもは忙しすぎる
さて、学校内で忙しく学び、様々な活動に取り組んだ子どもたち。
下校した後はどうか、というと・・・
これは小学校4年生のウチの息子の場合です。
ウチの息子、習い事は一切していません。
もしこれに習い事が入ってしまうとどうなるか…。
僕が子どもの頃は放課後になると「遊びに行ってきまーす!」とランドセルを玄関に放り投げて家を飛び出して行ったものです。
ところが今の子どもたちにそんな時間はあるのでしょうか。
現代の学校は世間からの要求、様々な保護者からの要求、時代からの要求で様々なものを抱え込んでいます。
年々子どもたちへの要求が多くなってきている印象です。
▶︎ビルド&【スクラップ】を
ビルド&ビルドでは誰もが辛くなっていきますよね。
学校で何かをビルドしたなら、家庭に対してスクラップを。
家庭に対してビルドしたなら、学校では何かをスクラップ。
学校にも家庭にも、教員にも児童生徒にも「ゆとり」あるシステムを作っていきたいです。
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