言い訳(詩1)

新年から詩を書こう、と宣言したので
下手くそだけど、詩の書き方なんかしらなけれど
書いてみようと思う

と、また
免罪符を
打つ
貼る

本当は
だけど
だからこそ

免罪符の重みで、膝から崩れ落ちる

崩れた拍子に
免罪符の法衣が少し破れる

破れた隙間から、自分のあばら骨がみえる
あばら骨の鳥かご

腹の中には
これまで殺してきた鳥たちの亡骸

のどの奥で飲み殺したもの
口の中で噛み殺したもの
脳髄の中で溺れ死んだもの

それらの死骸が、どろどろの汚泥になって
腹の中に溜まっている

コツ、コツ、と骨を叩く音がする

まだ一匹いたんだ!

汚泥の中で
鳥かごの中で

僕はついに法被を脱ぐ
パンツを脱ぐ(はいていたのか!)
全裸になる

腹の中に、確かにヒナの気配がする

こいつだけは
飛ばさなくてはならない
放たなくてはならない

原野に
荒野に
水面に

あばら骨を、思いきり叩く

鳥かごを壊さなくてはならない

あばら骨を叩く

せめて君だけは
自由に
せめて君だけは
優雅に

ガンッ!ゴン!
ガンガン!ゴン!ガン!ゴンッ!ガンガンガンガンガン!ガンガンガンガンガン!ガンゴンガンガンガン!ガンガンゴンッ!ゴンッ!ゴンッ!ガアンガアンガンガアンガアンガン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ヒナはおびえている

美しい言葉を待っている

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