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キャリートレードのリスクが招く金融機関の破綻

キャリートレードのリスクが招く金融機関の破綻

今回のキーワードは「キャリートレード」です。
新聞記事の中に、この言葉が出てきたので興味を覚え、少し調べてみました。

「キャリートレード」とは、低金利で借りた資金を高利回りに投資で運用して利益を上げる手法です。
野村證券の用語集によると、機関投資家・ヘッジファンド等の有力な資金調達・運用手法とされる取引です。

現在の金融界では、スイスの金融大手クレディ・スイス然り、米中堅ファースト・リパブリック・バンク然り、一連の経営不安に陥っているのは、前述のキャリートレードに関して、着目すべきポイントがあると言うのが、世界最大の運用会社、米ブラックロックのラリー・フィンクCEOが出した投資家宛の書簡で浮き彫りになりました。

そのポイントとは、シリコン・バレー・バンク(SVB)の破綻は巨大な「キャリートレード」の失敗に似ているということ。
また、この「キャリートレード」に酷似した状況だったのは、SVBだけではないということ。
そして、外から見ているだけでは「キャリートレード」解消がどれほどの規模で起きるのかは不透明だということです。

なんだか難しいですね。
少なくとも記事からわかることは、キャリートレードがSVB破綻の一要因になったということでしょうか。

SVBは、最初のうちはキャリートレードで大きな利益を上げていたとのことですが、2022年に長短金利が逆転したことで、損失が生じました。
これがSVB破綻のきっかけとなったといいます。

SVBに関わらずテック業界なども含めて全般的に言えることですが、異常なほどの低金利が10年も続き、多くの投資家が低金利を普通だと思うようになってしまっていました。
そのような中でキャリートレードは、目立つことなく、意識すらされることがなくなっていました。

ところがこれが失敗の元だというのです。
つまり金利が上昇することで、大きな含み損を出してしまったというのがストーリーです。
キャリートレードのデメリットは、高金利の変動リスクにあります。

もし、投資をされている方でキャリートレードのリスクを抱えている方がいたとしたら要注意です。

『  』内、参考・引用
3/22 日本経済新聞
【低金利継続が招いた惨事】より
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